パーキンソン病で震えがとまらない

60代男性

1年ほど前から、じっとしているときに手が震えるようになって、最近になり段々ひどくなってきた。このごろは歩き出そうとするとなかなか最初の一歩が踏み出せず、苦労します。パーキンソン病の薬を飲み始めてからは便秘がちになりました。以前からある肩こりがひどくなってしまい、めまいも頻繁に起きるようになってしまいました。

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パーキンソン病は脳の組織が変性する事が原因で、運動機能の障害を引き起こします。じっとしていると体が震えてきたり、動き出すのがつらくなります。また、自律神経障害を伴うので便秘や肩こりも同時に起こってきます。薬の副作用で口が回りづらくなったり、便秘がちになってしまうこともあります。

鍼灸治療は自律神経の調節をすることが出来ますので、パーキンソン症状を抑えることもある程度は出来ます。ただ、この場合は「治療をしなくてもいい状態まで回復する」というよりも、症状の出方を押さて薬の量が増えないようにしたり、薬の副作用を軽減を目的として治療を行っていきます。

病気の進行度にもよりますが、週に1から2回ほどの治療で症状がひどくなるのをある程度押さえることができるので、QOL(生活の質)を高めることもです。

また、歩行や外出が困難な場合は健康保険を使用して往診も受けられます。

出産後に骨盤が開いて腰が痛い

40代女性

産後3ヶ月です。初めての出産で、経腟分娩で出産しました。とくに疲れやすくなったということはないのですが、体の傾きを感じることが多くなました。骨盤が開いて腰回りが太くなったためか、ズボンがきつくなってしまいました。肩こり、腰痛も慢性的にあったのですが、出産前よりもひどくなったような気がします。

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持って生まれた体力は、個人差がかなりあります。出産前から体力のある方に多いのですが、「気」(エネルギー)は足りているが、うまく回っていない「気滞」という状態です。気が足りている時には肩こり腰痛になると筋肉が硬くなってきますから、体を最適な施術によりやわらかくするのがよいでしょう。産後の骨盤の歪みは自然と元に戻るものですが、筋肉が硬くなっていたり、無理な負荷をかけると後々に引きずってしまうことがあります。足圧などで調整することにより、骨盤が締まってきて出産前の状態に戻ります。

出産後に疲れきってしまうことが多くなった

30代女性

産後1年ほどたちます。初産ではなく2人目です。1人目の時はすぐに仕事にも復帰できたのですが、3ヶ月ほど経ってもあまり体調がもとに戻りませんでした。2人の子供たちを育てていくことで、毎日疲れきってしまいます。

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出産後になりがちな、体力の低下した「気虚」という状態を改善するには、鍼灸治療や漢方薬で気を補うのが良い方法の1つです。出産後に水虫になったり、カンジダ症になってしまうほどに体力が極端に低下した状態の治療にも適しています。出産後1年経過していても、多少回数はかかりますが徐々に体力が戻ります。相当疲れていたとしても、子育てしながらではゆっくり休めないでしょうし、仮に休めたとしても横になっているだけでは回復するのは難しいでしょう。目安としては週1回で4回から8回(1ヶ月から2ヶ月)程を見てください。その後は、疲労がたまりにくくなりますので体調不良時に随時、もしくは1、2ヶ月に1度の治療で十分なくらいにまで体力がついてきます。

おなかがいつも張っている

30代女性

ひどい便秘というわけではないのですが、常にお腹が張った感じがします。食欲が落ちたり、気持ちが悪くなってしまうわけではないのですが、空腹時でも張った感じがするのが苦しくて、電車に乗っているときや友人といる時も、ガスが出てしまうのではないかと心配で仕方ありません。

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腸の中には膨大な数の微生物が棲んでいて、便の大部分はその微生物たちです。食べたものが腸に入ると、発酵して消化を助けてくれます。そのときにガスが発生するわけですが、腸の動きが悪いと体の中に食べものがとどまっている時間が長くなり、それだけガスが発生しやすくなります。

食物繊維の少ない食事だったり、宿便が腸の中にあると便がが体内にとどまる時間が長くなり、肌荒れや体調不良の原因になります。また、最近では腸内の細菌環境が、慢性疲労症候群やその他の疾病の原因の1つになっているとの研究結果もあります。鍼灸や漢方薬は、胃腸の働きを良くすることをとても重視する治療の思想体系を持っているのですが、それが現代の科学で裏付けられた形です。

背中やお腹、手足の経穴を鍼灸で刺激することにより、胃腸の調子を整え、動きをスムーズにすれば消化も進むので、お腹の張りも改善されます。

便秘気味で肌荒れもある

20代女性

いつも便秘気味です。1週間に2回くらい出ればいいほうで、ひどいときには1回くらいのこともあります。ウサギのウンチようなものが出るにはでるのですが、おなかがすっきりした感じがほとんどありません。便秘になってから肌がざらざらする感じがするようになりましたし、肩こりも最近ひどくなってきました。

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便秘の原因には食事、運動、睡眠の3つが主に考えられます。食物繊維繊維が少ない食事、デスクワークで運動不足、帰宅が遅くなり睡眠不足、というのは非常に便秘になりやすい条件です。また、便意のある時にすぐにトイレに行く、朝に1杯の水を飲む、なども大事です。

以上のような生活にならないように気をつけていても、便秘になってしまう場合はあります。そのようなときには、自律神経の働きを整え、胃腸を程よく動かすことの出来る鍼灸の治療は効果的です。鍼をほんの1ミリも刺さないくらいでも、腸がぐるぐると動く時もあります。

便秘はおなかが苦しくなるだけでなく、便がたまる腸の憩室と呼ばれる小部屋が出来やすくなり、そこに便が溜まってしまうと炎症や体調不良の原因になります。疲れやすさ、肌の荒れなどにつながることが多いので、ないに越したことはありません。

たかが便秘、されど便秘。便秘で得なことは何1つありません。

デスクワークでいつも肩がつらい

30代女性

大学卒業後に就職して以来、肩こりが慢性化していて、とてもつらい。頭痛がひどく、ひどい時にはめまいも感じます。いつも肩や首が重い感じに耐えながら仕事をしています。仕事は朝の9時から残業のあるときには深夜にまで及ぶときもあり、疲れているはずなに、ぐっすりと眠ることが出来ません。会議や打ち合わせ、またトイレに行くために立つ以外はほとんど座ってディスプレイを見ながら仕事をしています。

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座っている姿勢というのは、楽なように見えますが、姿勢によっては立っているよりも腰椎に対する負担は大きくなっています。車の運転をする仕事の方には、腰痛の方が多く、中には椎間板ヘルニアになる方もいらっしゃいます。同じようにパソコンを使用する仕事は腰痛の大きな原因となります。

ディスプレイを1日中見てると、目が非常に疲れます。そして目が疲れると首肩、特に首と頭の境目がとても緊張して硬くなります。

1日中キーボードやマウスを使っていると、指先しか動かさないので、指先以外の動きがほとんどなくなるために、筋肉が緊張してしまい、血流が悪くなります。

画面の小さなノートパソコンを見下ろすように使うと、顕著に首が前に突き出てしまい、首に負担となるだけでなく、腰にも体重の数倍にもなる相当な荷重がかかります。

頭部、肩、首など、つらさを特に感じる部分の緊張を緩める治療だけでなく、背筋群の疲労を取る治療も必要です。背中の疲れが取れると、自然に背筋が伸びます。そうなることで頭部、胴体(背骨)、骨盤が垂直線上に並びます。それが筋肉と骨に最も負担のかからない姿勢になるので、その姿勢が取れるように姿勢のチェックとアドバイスも同時に行っています。

天気が悪くなると古傷が痛む

50代男性

10年ほど前の冬に凍結した道路で転倒して足首を捻挫してしまい、歩けなくなるくらいの痛みがあったので整形外科に行くと、足首の靭帯のひどい捻挫と診断されました。

現在では日常生活では支障はないものの、関節が硬くなってしまい、動かしづらくなっています。また、梅雨時や、寒いとき、台風が近づいているときなどに関節が疼くように痛みます。

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捻挫は、固定して安静にしておけば時間の経過ともに痛みもなくなり自然治癒しますが、その後、関節が硬くなったままのことがほとんどです。リハビリによりかなり改善しますのでが、違和感が残ることが多くあります。天気が悪くなるときなどに関節が痛むと憂鬱なものです。

古傷の違和感や痛みにはお灸が非常に効果的です。お灸には痛みを緩和する作用だけなく、捻挫によりに関節内にできた瘢痕組織(体内のかさぶたのようなもの)を免疫細胞の1つであるマクロファージの働きを高めて処理させることができるので、古傷の痛みの根本を改善することができます。脱臼直後の肩関節や、骨折の後療法にもお灸が用いられます。

1度の治療で劇的に症状が取れる場合もありますが、怪我から時間が経つほど治療が必要です。強い違和感や痛みがある場合には、一般の方が自宅で使える煙の出ないお灸も薬局で販売されていますので、自宅灸をおすすめしています。当院でも試しにお灸を自宅で使ってみたいという方向けに、少量に分けて販売しています。

なお、院内でのお灸の施術においては上記写真のような台座のある簡易的なお灸は使用しません。火傷防止用のシールを貼った上での、透熱灸という手法で施灸します。