最近になって指先にしびれが出てきた

40代男性

今までそんなことはなかったのに、ここ最近指先がしびれて力が入らなくなった。今まではマッサージに通って肩こりがよくなると、指先のしびれもなくなっていたのだが、マッサージをしても一向によくならない。心配になって病院にいくと、「頚椎のヘルニア」と診断された。病院のリハビリだけではなかなかよくならないので、鍼灸の治療も受けてみようと決心してみた。

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この方は学生時代にラグビーをしていて、就職してから会社のクラブで本格的に続けられていた方でした。若い時は筋力がありますから、骨も筋肉によって安定した状態が維持できますが、年齢相応に筋力が低下してくると、頚椎が不安定になりヘルニアが起きることがあります。ちょうどこの方もしびれなどの症状が出てき始めたのは、年齢的に無理が利かなくなってきて練習に参加する機会が減ってきた頃でした。

腕にしびれがでる原因として考えられるのは、頸肩腕症候群(肩こりなどが原因)の他に、頚椎のヘルニアが考えられます。「ヘルニア」とは「飛び出す」という意味で、椎間板の中の髄核と呼ばれるゼリー状のものが飛び出して、神経を圧迫してしまうことを言います。

ヘルニアというと手術するしかないというイメージがあるかもしれません。確かに重症例の場合必要な場合もありますが、適度な運動・筋力トレーニングをしていくと自然に飛び出していたものが引っ込むときもあります。また、鍼灸治療をすることにより、免疫力が向上して飛び出した部分が処理される速度が早くなったり、不要な筋肉の緊張を和らげることでつらい自覚症状を抑えることもできます。

腰、首ともにヘルニアになるのは、腰でいえば立ちっぱなし、座りっぱなし、首でいえばずっと下を向いているなど、よくない姿勢をずっととり続けるのが原因の1つです。ヘルニアになってしまってから過度に動かしてはいけませんが、予防としては適度に体を動かすのがとても大切です。

精神科でうつ病と診断を受けた

30代女性

半年ほど前から日中は異常に眠くなってしまい、反対に夜は寝付けない状態が続き、何をするにもやる気が起きず仕事でのミスも続いたので、抵抗はあったが友人の勧めもあり精神科を受診した。そこで、うつ病と診断され、抗うつ薬を服用している。

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うつ病とは精神の状態を表す言葉ですが、うつ病の原因は1つではありません。抗うつ薬が効果的な脳の神経伝達物質の障害が原因の場合もあれば、肩こり、腰痛、冷え性、便秘などの体調不良からもうつ状態になることがあります。

体と心は表裏一体なので、体の不調を改善することでうつ状態が軽くなることがあります。体調不良が原因の場合には鍼灸治療が効果的です。気分が沈んでいるときには大抵の場合、胃腸などの内臓の動きが悪くなっているので、これを灸治療により改善し、それと合わせて鍼治療により頭部の血流を良くすることで、気分が改善することもあります。その場合にも、精神科や心療内科での診察をあわせて受けてください。

治療を続けていくことで、抗うつ薬の服用量をスムーズに減らせるようになるでしょう。

立ち仕事でヘルニアになってしまった

40代男性

飲食店を経営しているが、毎日忙しく1日中立ちっぱなし。次の準備があるので、常に休憩することが出来ない。1年ほど前、ぎっくり腰になってしまい、病院で「腰椎椎間板ヘルニア」と診断され、動くことも出来ず1ヶ月ほど入院。その間店を閉めることになって大変だった。現在は仕事に復帰しているが、いつまた再発するかと心配です。

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同じ姿勢をとっていると、体の1つの部分に大きな力がかかってしまいます。体に対する負荷としては座っている方が大きいのですが、立っているのが楽なわけではありません。また、姿勢が悪かったり、太り気味でお腹が出ていると、腰椎が前に引っ張られてしまい非常に腰に負担がかかります。

運送業や、デスクワークなど、座りっぱなしの仕事では、さらに腰に力がかかっています。その力に腰椎が耐えられないと、腰の椎間板の中の髄核が飛び出して、神経を圧迫してしまいます。腰が疲れてヘルニアになりかけたときに腰の筋肉がとても硬くなってくるのは、飛び出そうとするのを何とか押さえようとする体の反応です。症状が重いときは筋肉を緩めすぎず、軽めの鍼灸治療で炎症を取ると痛みが和らぎますし、免疫系が活性化して飛び出した髄核を処理してくれます。

対症療法としては2、3回の治療で痛みだけはおさまりますが、原因は腰を酷使するような過労が原因なので体に赤信号が灯る前に治療を受けられ、さらに自覚症状が和らいだ後も数回は継続して治療を受けられることをお勧めしています。

妊娠したいのですが生理不順もあります

20代女性

1年以上前から生理周期が乱れてしまっている。手足が極度に冷たく、やせ気味、冷え性。さらに貧血気味でふらふらして倒れてしまうこともある。いずれは子どもがほしいので、今のうちにできるだけ体調をなんとかしておきたい。

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生理不順や不妊症などには多くの場合、冷えが関係しています。強い冷えは卵巣や子宮など、骨盤内の血流不全が原因となっていることが多いので、いくら手足を温めても、なかなか体は温まりません。

治療はホットパックや赤外線を使い、外側から直接暖める治療と、鍼灸で気と経絡の流れを調整して、内部から温める治療を並行して行います。

冷えそのものは、程度によって効果の現れるまでの時間が変わってきますが、1回から4回ほどの治療で改善が感じられるようになります。

生理不順や不妊症の場合、卵子は成熟するのに時間がかかるので、冷えそのものよりも効果が感じられるまでに少し時間がかかります。1、2週間おきの間隔で3ヶ月程度続けてみてください。

朝起きたら首が回らなくなっていた

30代男性

朝起きると肩が凝った感じがしていた。首を回そうとするとほとんど動かせず、前後共に首を倒すことも難しくなってしまった。

特に思い当たるような原因はないが、デスクワークで夏場はかなり冷房の効いていることが多い。朝起きたときには、暑くて掛け布団をかけないで寝ていた。

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首の寝違えや、ぎっくり腰の主な原因は冷えによる血行不良や疲労物質の蓄積です。1日のうちでは朝方に最も痛みが出やすくなります。

疲労物質の蓄積した状態では筋肉が硬くなり、歯ブラシを持ったり、顔を洗ったりという何ということのない動作でも、急激な痛みの走ることもあります。

急激な痛みを抑えるには鍼が効果的です。しかし、痛みが取れたからといって治癒しているわけではないので、再発しないようにするためにも、間隔をさほどあけずに数回の治療を続けて行った方が効果的です。

なお、首や腰の急激な痛みは血行不良以外にも、ヘルニアなどから来ることもあるので、症状や痛みの状態を見て最適な治療をしていきます。

転倒して膝のお皿を割ってしまった

60代男性

雨の日に買い物をするために外へ出かけたところ、傘をさしながら階段を下りている途中で足を滑らせて階段3段目くらいより転げ落ちて、膝から足をつく。整形外科に行くと、膝蓋骨骨折で全治二ヶ月と診断。

大学病院でボルトでの固定の手術を受け、整形外科でリハビリを受けています。

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在宅でのマッサージ治療を希望されたので、当院から週2回うかがうことになりました。(健康保険扱いなので、介護保険と併用が出来ます)

骨折などで関節を固定していた場合、筋力の低下、関節の拘縮が起きます。その場合、リハビリとしての簡単な筋力トレーニングやマッサージや鍼灸などで血流を改善することにより、筋力を維持し関節の柔軟性を保つことが出来ます。治療により、以前の体の状態により速く戻ることが出来ます。

往診には健康保険が適応されるので、週2回の治療でも自己負担少なく治療が受けられます。(1回340円から)

パソコンを1日中使う仕事で頭痛がする

20代女性

事務職で朝9時から、夕方5時までパソコンの入力作業。仕事が忙しいときには残業が1、2時間ほどあることも。

目が乾燥しがちで、目薬が手放せない。午前中はそうでもないが、午後になると目がしょぼしょぼしてきて、首の後ろから背中・頭にかけて重くなり、痛みの強くなることもある。

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パソコン作業では指先しか動かさないので、腕から背中・首などはほとんど動きません。そのために、極度に血流が悪くなり頭痛や目の疲れを訴えることが多くあります。近年このような症状を訴える人が増えていて、テクノストレス眼症とも呼ばれています。

頭を薄く覆う筋肉が硬く凝ってしまっているので、首や肩のマッサージだけでなく頭部への治療も効果的です。鍼を使用する場合は「天柱」や「風池」といった頭の付け根の部分の目や首の疲労に効果があるとされる経穴を使います。

血流の悪さが原因となっていることが多いので、動かせるときは体を動かすことが効果的ですが、仕事上出来ない場合も多いので、この方のように週に1回かもしくは1週間に1度というペースで体のケアのために治療を受けに来られる方もいらっしゃいます。