2017/04/20

恐怖と潜在能力。山登りしかり、クライミングしかり、エクストリームスポーツしかり。なんで人は危険なことを好むのか。危険な状況、恐怖を感じる状況で、ある種の人間は潜在能力を発揮することができます。トップロープによる安全なクライミングでは力が発揮できず楽しくなくても、フリーソロで落ちたら死ぬという状況だと潜在能力が解放されていつも以上の力が出て、かつ脳内でエンドルフィンが放出されて快感を感じる、という人達が存在します。また、死にそうになると、肉体に苦痛を感じると、自分の皮膚と外界の境目がはっきりしてきて、自分自身の存在が明確に感じられ、自分の存在が世界に許されている感じがするのです。しかし、人はそれぞれみな全く違う存在です。私は危険な状況で力を発揮することも、潜在能力が解放されるということはありません。安全な状況でクライミングの動きに集中しないと力も出ないし楽しめません。また、ヨガの行者のように肉体に苦痛を与えて自分の存在をはっきりさせたいという希望もありません。すでに自分と他者外界の境界ははっきり感じていますので。繰り返しますが、私とあなたはちがいます。そして、みんなそれぞれ違います。これは違ったほうがいい、という理想の話ではなく、単なる事実の話です。