クライミングで肘の外側が痛くなった

20代の頃からクライミングを続けています。スポートクライミングだけでなく、昔からクラッククライミングもしています。どのような時というのがうまく説明できないのですが、特定の動きをすると肘の外側が痛くなってしまうので、体を引き上げるどころではありません。クラッククライミングでもクライミングジムでのボルダリングでも同様です。

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肘の外側が痛くなってしまうのは、テニスで言うところのバックハンドテニス肘にあたります。前腕を外側に向かって回転させる「回外」という動きを多用すると、肘の外側が痛くなります。親指と人差し指で買い物袋や椅子を持ち上げる動作でも痛みが出ます。

ボルダリングで言えば、肘が少し開いた状態でショルダームーブ(ガストン)をし過ぎたり、クラッククライミングで言えば、逆手のハンドジャムのし過ぎによるところが大きいです。脇をしめるような動き、順手のハンドジャムでは外側が痛くなることはほとんどなく、内側が痛くなります。

確認してみたところ、確かに思い当たるところがあるようでした。痛みのある部分というのは、誰かに確認してもらったり、注意深く自分の体に意識を向けないとはっきりしないこともあるので、簡単なムーブをするときに体をどのように使っているか意識してみることをアドバイスいたしました。

どんなに効率的で合理的な動きができていても、同じ動きを繰り返せば必ず障害が発生します。個々の動きを改善するだけでなく、様々な動きをバランス良くできるようにすることもとても大切です。

治療自体はオーソドックスなものです。関節の痛みには鍼をして炎症を抑え、足圧で背部と胸部を中心とした柔軟性を取り戻し、全身の筋肉の協調性を回復させます。