最新の研究では、鍼灸院で使われるお灸の煙だけでなく、一般の方が購入できる市販のお灸製品の煙の安全性も検証され、問題がないという結果が得られています。
日本ではさまざまな品質のお灸が使われていますが、低精製のものから高精製のものまで、ほぼ全ての製品で安全性が検証されています。
お灸の煙には有害性はありませんので、安心して施術を受けていただけます。
美容鍼、不妊・つわり・産後ケア、音楽家のケア、クライマーのケアは、調布市仙川駅より徒歩3分・鍼灸整体治療の当院へ
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新型コロナウィルス感染症に伴う後遺症状に有効な治療方法は、通常医療においてもですが、鍼灸治療においても今のところエビデンスのある治療方法はありません。
しかし、後遺症を引き起こしている原因を治療することはできませんが、体に起きてしまった反応である筋肉の痛みやこわばり、倦怠感などに対する施術は可能です。
一般的な風邪症状でも同じですが、病後の体の不調は心身ともにストレスを増大させ、後遺症状を長引かせる負のスパイラルから抜け出すことを難しくします。
新型コロナワクチン接種後や罹患後の不調にお悩みの場合、よろしければ一度ご相談ください。
回数券ご購入時に、ポイントカードの割引クーポンはご利用いただけます。
この度、体調管理や体のメンテナンス目的で鍼灸を定期的に受けたい、けれども最初から回数券を購入するのはちょっと、、、というような方のために、ケイゾク割を導入しました。
ご来院後1ヶ月間ご利用いただける割引券をお渡しいたしますので、次回お会計時にご提示ください。
また、他割引とは併用できませんが、LINE友だち登録をしていただければ、いつでも利用できるクーポンもございますので、よろしければご利用ください。
腰の調子が悪かったのでストレッチをして治そうとしたらギックリ腰になった、というのは、わりと来院された方々から伺う話です。
基本的に、体の痛みや病気をセルフケアで「治療」することはできません。むしろ、ストレッチによって急な痛みが発生したり、運動によって体力が低下し病状が悪化する可能性があります。
もちろん、セルフケアにも有益な効果はあります。今ある通常の状態を維持したり、高めたりするにはとてもよい手段です。
体に「これはいつもとちがうな」というようなものを感じたら、かかりつけ医や当院のような鍼灸院に相談してみることをお勧めします。
基本的に鍼は背中に鍼刺します。必要があれば、膝から下や頭部にも施術します。美容鍼の場合には、目・鼻・口周りも対象になります。
スポーツタイプの下着やブラトップなどは背中が大きく隠れてしまいますので、外していただいた方が、より十分に施術が可能になります。後ろが外れるタイプであれば、必要に応じて外して施術いたしますので、着用したままでも大丈夫です。もちろん、下の下着を脱いでいただく必要はありません。
申し訳ございません。ご不便おかけいたしますが、通常の場合に往診は行っておりません。
ただし、高齢者介護施設に居住している場合や、高齢・事故・病気などが原因で来院が難しい場合には、往診も行っております。健康保険適応が可能な場合もありますので、ご相談ください。
保険診療では十分な時間と内容の施術を行えない為、院内での施術は自由診療のみとさせていただいております。保険証をお持ちいただく必要はありません。
保険で治療可能な症状の範囲、1回の施術にかけられる時間に限りがあるため、当院では自由診療のみとさせていただいております。保険診療の場合、週に数回の通院が必要な場合が多いですが、当院のように1回の施術で十分な時間を取って施術を行う場合、ご来院いただく回数が少なくて済みます。顕著な症状がある場合には週に1回を2、3回ほど、また、メンテナンス目的の場合には月に1回のご来院で概ね問題ありません。
ただし、高齢者介護施設などにご入居されている方の場合、健康保険の範囲内で往診施術も可能な場合があります。ご相談したいことがありましたら、どうぞご連絡ください。
コロナ禍の社会情勢下で、ほぼ一日中マスクを付けています。そのためか、慢性的な頭痛に悩まされています。以前は頭痛とは無縁でした。ついつい市販の頭痛薬を服用してしまいます。
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マスクを長時間着用していると、耳がゴムひもにより引っ張られることにより、耳たぶまわりの緊張が起こります。それが頭部や首肩に連鎖して頭痛を引き起こします。また、息苦しくなることに加え、常に口の周りを布が覆っているという圧迫感、さらには長く続くコロナ禍のストレスなどにより頭痛が起こりやすくなっていると考えます。コロナ禍前には頭痛にほとんどならなかった方でも、必然的に頭痛になるリスクは高くなっています。
頭痛のおきている際に、一時的に頭痛薬を服用して痛みを取ることは非常に有効ですが、毎日複数回服用することが続いているようでしたら、副作用や依存症のリスクが高くなっている考えられます。そのような場合には医療機関への受診も検討されると良いかもしれません。
当院に来院される方の症状でも、マスク着用由来の頭痛はわりとあると感じています。適切な頭痛薬の服用だけでなく、鍼灸治療で身体の緊張だけでなく精神の緊張もリラックスさせることにより、頭痛は大きく軽減される可能性があります。
夢を見るというのは、眠りが浅い状態です。なおかつ、悪夢を見れば当然よく寝れてはいないということになります。朝起きてもぐったりと疲れていることが多いでしょう。
悪夢を見る→疲れる
と
疲れている→悪夢を見る
というのがセットになっているような場合には鍼灸で改善が期待できます。疲れているという状態は具体的には、交感神経優位・筋肉の過緊張、ということになります。この二つは鍼灸で改善が見込めます。これらを改善することにより、
悪夢を見る→疲れる→悪夢を見る→疲れる→悪夢を見る→疲れる→…
という無限ループから抜け出すことができます。
もちろん、交感神経優位・筋肉の過緊張が悪夢を見る全ての原因ではありません。効果のない場合もあります。しかし、鍼灸治療に副作用は特にありませんし、悪夢を頻繁に見る方には、ほとんどの場合筋肉の過緊張が伴っていますので、日常生活がとても楽に感じられるようにはなるでしょう。
はい、回数券は現金だけでなく、クレジットカードでもご購入いただけます。
だたし、QRコード決済につきましては、規約上回数券購入にはご利用いただけませんので、何卒ご了承ください。
はい、ストレス(脳の疲労)は腰痛の原因の一つです。痛みは物質として存在しているわけではなく、人間の脳が作り出しています。筋肉や関節などに疲労があれば、その疲労を認識させるために脳が痛みを作り出します。また、脳に疲労が蓄積すると、気分や精神の変調としてあらわれてくるだけでなく、腰や首肩の痛みとしてあらわれてくることもあります。
これは、気のせい、とかそういう類のものではありません。痛みを感じている本人にとっては、痛いという感覚が脳によって作られている、という意味において区別はありません。
腰痛を含めた痛みの疾患は、「からだ」と「こころ」の両面から治療が必要と考えられるのはこのためです。どちらか片方だけが原因ということはなく、その割合の違いだけで、ほとんどの場合どちらも痛みの原因となっています。
鍼灸には血流を改善し、筋肉の緊張を取り除くだけでなく、ストレス(脳の疲労)を取り除く効果もあります。マッサージだけでは腰痛がよくならない、効果が続かない、などの場合には一度鍼灸治療をためしてみてはいかがでしょうか?
顔に限らず、鍼治療においては出血リスクがあります。リスクの程度として「ほとんどないほぼない」ところと「わずかながらにある」ゾーンがあります。通常の鍼灸治療で内出血により跡が残る、ということはほとんどありませんが、美容鍼で眼窩や頬骨に刺鍼する場合には(他の部位に比べて)若干のリスクがありますので、ご承知下さい。仮に内出血したとしても、1日もしくは数日で吸収されて消失しますので、ご安心ください。出血リスクを出来るだけ取りたくない、という場合には、該当部分への刺鍼を行わず、それ以外の場所への施術とフェイシャルマッサージで対応することもできますので、ご相談ください。
寝つきが悪い、などのいわゆる「睡眠障害」にはほとんどの場合に肩こりや首こりが伴っています。これらの筋緊張をゆるめると、眠りの質が改善することが多くあります。また、睡眠障害には寝つきの悪さだけではなく、何度も夜中に起きてしまう、ぐっすり眠った感じがしない、早くに目が覚めてしまう、昼間に異常に眠くなってしまう、など様々な形態があります。これらほぼ全てにの症状に筋緊張の症状が伴っていますので、これを緩めていくことが治療の方針になります。強い刺激の治療、マッサージのみの治療はあまり適しませんので、鍼灸治療をお勧めしております。刺さない鍼(てい鍼:金属でできた棒状の鍼)を耳や首肩に当てるだけの施術方法も有効です。
ご夫婦で一緒に施術を受けたいというご要望を承ることがありますが、お2人とも鍼灸治療をご希望の場合には同時に施術することは可能です。ただし、当院には通常1名しか施術者がおりませんので、マッサージも含めた鍼灸整体の施術コースの場合、また、お2人とも初診の場合には問診にある程度の時間がかかりますので、同時施術は難しくなります。(はじめての方が1名のみの場合には可能です)
飲酒された状態では、急な血圧の上昇や出血のリスクが高まりますので、施術を受けることはできません。
はい、一部の男性不妊には効果が望めます。男性不妊と言っても色々な原因がありますが、鍼灸治療の効果が出やすいものとしては
精子の運動性向上
精子数の増加
ストレスによる勃起不全
などがあります。睡眠不足やストレスなどで体力体調が低下すると、当然精子の生産数が落ちてきたり、生産される精子の運動量も低下してしまいます。また、精神的ストレスは勃起不全にもつながります。
基本的に生殖器周りには施術をすることはありません。腰回りと臍周り、下腹部への鍼灸治療が中心になります。
女性は生まれた時に卵巣に卵子のもとになる細胞を持って生まれてきます。新しく作られることはなく、生まれた時からある細胞を6ヶ月ほど成熟させて排卵します。しかし、男性の場合には精巣で新しく毎日作られるので、女性よりも早く治療の効果があらわれます。
クライミングジムでボルダリングしている間、ずっとクライミングシューズを履きっぱなしでいたら、だんだん踵のヒールカップのふちが当たる部分が痛くなってきた。最初はそれほどでもなかったのだが、痛いのを我慢して履き続けていたら、クライミングシューズを履いて踏み込むどころか、フットホールドに立つことができなくなってしまった。クライミングシューズを履くだけで踵が痛くなります。
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関節周辺の靭帯周辺には動きを滑らかにし、衝撃を吸収するためのクッションの役割をはたす「滑液包」と呼ばれるものが存在します。
通常痛くなることはありませんが、ヒールの高い靴を履く、きついクライミングシューズを長時間履き続ける、などすると、踵のアキレス腱が付着する部分(靴のヒールカップが当たる部分)の滑液包が長時間圧迫され続けて、炎症を起こしてしまいます。こうなるとヒールの高い靴を履いて歩いたり、クライミングシューズを履いてつま先立ちする動作が痛くてできなくなってしまいます。
炎症による痛みなので、1週間から3週間ほど原因となるヒールの高い靴を履かない、クライミングシューズであれば紐を締めない、長時間履かない、ゆるい靴にする、いっその事運動靴などでクライミングする、などの対策をとると、機械的な刺激が減るので自然に炎症が治まります。
ある程度の時間が経過しても痛みが治まらない場合、スニーカーなど普通の靴を履いていても踵に痛みを感じたりする場合には、鍼や灸は炎症を速やかに抑える効果があるのでぜひ試してみてください。
RICEの法則とは身体が傷害を負った際に早急に執るべき応急処置における法則の事である。
Rは「Rest」(安静)、Iは「Icing」(冷却)、Cは「Compression」(圧迫)、Eは「Elevation」(挙上―持ち上げておく)の頭文字をとったものである。これらは医学的な根拠から傷害を負った際に出来る限り患部の炎症や出血を抑えるための方法である。病院などの医療機関での診断を受けるまでは出来る限りRICEに則った措置を執る事が推奨されている。
R:安静
出血などの傷害を負ってしまったさいに患部周辺の関節や筋肉が運動することによって、血行が促進され、脈拍の上昇と共に出血が酷くなる危険性があるからである。
I:冷却
傷害を負った部位は細胞レベルで傷つき、そのままでは炎症が広がる状態に置かれやすい。それを防止するために氷や水などを衛生的な状態で利用し、充血で促進される炎症での細胞破壊拡散を防ぐのである。不衛生な水は感染の可能性があるため、アイシングには適さない。アイシングとは、患部の局所循環を抑えることを目的にしているので、コールドスプレーや氷による冷やし過ぎ(局所循環の極端な低下)に注意が必要である。
C:圧迫
出血などの外傷で損傷した患部の血管などは、場合によっては出血がとまらない可能性が存在する。そのため、患部周辺または上流部分の動脈を圧迫し、一時的に血流量を落とすことによって血小板による血管修復のペースを出血量が上回らないようにするためである。方法としてはタオルなどの清潔な布を患部に巻き、固定するためにスパナやレンチのような金具を利用して絡め捻って締め、定期的に圧迫を緩めるのが理想的である。
E:挙上
出血などの外傷で損傷してしまった部位を心臓の位置よりも高く挙上することにより、重力によって出血量が減る効果を期待するためである。脚部などを損傷した場合は随意的に挙上するのではなく、椅子や台など安定したものを利用し、挙上した状態での安静を維持しておく事が重要である。
(Wikipediaより)
クライミングジムで指を伸ばしてしまった、関節を痛めてしまった、と感じたらただちにクライミングを中止、そして傷害部位を冷やしましょう。特に、これぐらいだったらまだもう少し大丈夫、というところでクライミングを中止しなかったために、傷害がよりひどくなる、というケースが多く見られますので(当院にもそういったケースで来院される方は多数いらっしゃいます)、痛みが少しでも出たり、違和感があった場合には、躊躇せずにすぐに運動を中止してください。この判断が遅くなると炎症が悪化して予後が悪くなり、回復までの時間が長くなりますので、安静はとても大事です。その上で、不必要な炎症で組織を破壊しないために適度に傷害部位を氷水で冷却してください。
あくまでもRICEは応急処置です。炎症が残り、熱を持っていたり、痛みがある場合には整形外科や接骨院・整骨院、鍼灸院を受診しましょう。骨に異常がなければ、アイシングで取りきれない炎症を鍼灸治療によって抑えたり、特殊な手技治療により血液循環を改善して、回復を早める事が可能です。怪我してから長時間経ってしてからよりも、ある程度炎症がおさまった翌日以降なるべく早くにご来院いただければ、より治療の効果が効率的に作用します。
クライミングジムで登った後に、右膝の内側が痛くなり歩行も困難になったために来院。来院時には1週間ほど経過していたので、痛みは少なくなっていたが、足を高く上げて乗り込む動作をする事や、歩行時に足が着く時の衝撃で痛くなることは改善しないために来院。
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クライミングで膝の内側が痛くなる時というのは、原因として大きく分けてドロップニー(キョン)とハイステップ、ボルダリングでの着地が考えられます。
15年程前、「キョン」というムーブをクライミングジムでする人が多く見られたのですが、石灰岩のルートを登る人よりも花崗岩のボルダーをする人が多くなったためでしょうか、最近はほとんど深いドロップニーをクライミングジムでする人を見ることはなくなりました。代わりに、高い足に乗り込む「ハイステップ」というムーブをする人はよく見られます。
膝に限ったことではないのですが、関節を目一杯曲げた状態で力を入れるとかなり無理な力が関節にかかり、その結果軟骨が損傷します。そして、軟骨の損傷は容易には回復せず、痛みや炎症が長引くことになります。
当院で出来る治療としては、他の関節の障害の時と同じく、消炎鎮痛効果が期待できるので鍼、もしくは灸治療をすることをお勧めしています。また、繰り返しになりますが、筋肉が硬直しているために腰のひねり動作、背中を反らす動作ができないと力が発揮できないので、その分関節を深く曲げて力不足をなんとか補おうとします。クライミングジムで観察してみると分かりますが、次のホールドが取れなくて苦し紛れに膝を内側に入れてクネクネした動きをする人が結構いますが、これは上達の妨げになるだけでなく膝に大きな負担をかけるため、必要な時以外に膝を過剰に内側に入れることはお勧めできません。(関節に負担をかけないよう膝を内側に入れるのは難しいので、きちんとした知識のある人に教えてもらった方が良いでしょう)
クライミングジムは実際の岩に比べてフットホールドが大きいので、簡単に膝を深く曲げる体制になれてしまうため、かなり注意しないとすぐに障害が発生する傾向にあるようです。
関節の炎症は筋肉の疲労とは違うので、複数回の治療が必要な場合が多くあります。この方の場合にも、1回目で関節の痛みはある程度引きましたが、足圧治療も含めて3回ほど続けて治療しました。症状が治まっても、関節を深く曲げて登ればまたすぐに痛くなるので、曲げなくても済むような登り方のアドバイスをして膝の治療は終了しました。腰、背中の疲労が遠因となることがほとんどなので、症状がなくとも、月1回ほどのコンディショニングをお勧めしています。
クライミングジムで登った後に、右膝の外側に違和感を感じ、翌日には痛みが増してきた。それから2週間程経過したが、改善しないために来院。
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クライミングで膝の外側が痛くなるのは、ほとんどの場合ヒールフックが原因です。関節はその種類によって可動範囲が決まっています。膝関節の場合には、屈伸の動作しかできず、左右には曲がりません。
関節が痛くなるのは使い過ぎ、もしくは、不合理な使い方をした場合です。ヒールフックは踵を臀部に近づける動きですが、この動きに膝を押し下げて体を引き上げる動きをプラスすると膝関節の外側に過剰な力が加わり、炎症と痛みが発生します。体を上に上げて行く時、どこの力を使うかによって体を痛めるのかそうでないのかが決まります。
炎症の緩和には鍼灸治療を、背部、腰部、大腿部の筋力が過緊張により力を発揮できなくなっていることに対しては足圧の治療をすることにより、脚力のみに頼る登り方を次第に変化させることができます。
この方の場合には上記に加えて、体の左右の緊張度の違いを見て、それに応じて普段の登り方を改善してゆくアドバイスをいたしました。(実際に登るところを見なくても、筋肉の状態により概ね普段の登りかたの予測がつきます)
ボルダリングを始めて3年程経ちます。最近になり、慢性的な指の痛みにくわえて両腕の肘が痛くなってしまい、体を上に上げようとすると肘の内側が痛くて登れません。日常生活には支障はありません。
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肘だけではなく、関節が痛いときの対処法として
1.その原因となっているスポーツをする時間を減らす
2.痛みの出ている部分の炎症をとるような治療を受ける
3.痛くなる原因となる不合理な動きを合理的なものに変える
が大きな原則となります。
1、2についてですが、2、3週間完全にその運動を中止するようにお勧めする場合、運動時間は減らさずに、痛みの原因となる動きのみを行わないようにして頂く場合などがあります。運動を完全に中止したところで痛みが治まらない場合が多いのですが、痛みが激しい場合には中止してなおかつ、鍼灸などを含めたケアを取り入れないと痛みが改善することはありません。さもなくば、運動を再会したら痛みも再発します。
加えて、3についてですが、一般的なコンディショニングやケア、治療等と共に重要なのは動きを合理的なものに変えてゆくことです。人体は運動に関わる骨と筋肉のみに着目すると、複雑な機械と考えることが出来ます。機械としてみてゆくと、おのずと効率の良い使い方と効率の良くないがあることになります。クライミングに関しては実際に登っているところを拝見しなくとも筋肉の状態や関節の可動範囲を診るだけでほとんどの動きの癖がわかりますので、それに応じて効率の良い、なおかつ痛みの出にくい動き方をアドバイスしていくことが可能です。
この方の場合には、背中を丸めたまま、肘を強く曲げて登っているいることがわかりましたので、登るときに肩甲骨と肘を後方に動かすことを意識するようにお伝えしました。肩甲骨の可動範囲を広げるための足圧に加え、肘の内側の炎症を鍼で除去しました。クライミングを中止するようにとまではお伝えしていません。
20代の頃からクライミングを続けています。スポートクライミングだけでなく、昔からクラッククライミングもしています。どのような時というのがうまく説明できないのですが、特定の動きをすると肘の外側が痛くなってしまうので、体を引き上げるどころではありません。クラッククライミングでもクライミングジムでのボルダリングでも同様です。
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肘の外側が痛くなってしまうのは、テニスで言うところのバックハンドテニス肘にあたります。前腕を外側に向かって回転させる「回外」という動きを多用すると、肘の外側が痛くなります。親指と人差し指で買い物袋や椅子を持ち上げる動作でも痛みが出ます。
ボルダリングで言えば、肘が少し開いた状態でショルダームーブ(ガストン)をし過ぎたり、クラッククライミングで言えば、逆手のハンドジャムのし過ぎによるところが大きいです。脇をしめるような動き、順手のハンドジャムでは外側が痛くなることはほとんどなく、内側が痛くなります。
確認してみたところ、確かに思い当たるところがあるようでした。痛みのある部分というのは、誰かに確認してもらったり、注意深く自分の体に意識を向けないとはっきりしないこともあるので、簡単なムーブをするときに体をどのように使っているか意識してみることをアドバイスいたしました。
どんなに効率的で合理的な動きができていても、同じ動きを繰り返せば必ず障害が発生します。個々の動きを改善するだけでなく、様々な動きをバランス良くできるようにすることもとても大切です。
治療自体はオーソドックスなものです。関節の痛みには鍼をして炎症を抑え、足圧で背部と胸部を中心とした柔軟性を取り戻し、全身の筋肉の協調性を回復させます。
趣味でクライミングを3年ほどしていますが、ここ最近手首が痛くなり、次第に肩まで痛くなってきてクライミングをするどころではなくなってしまいまい、現在は登っていません。よく猫背といわれます。そのためかどうかはわかりませんが、仕事中も肩こりが以前よりもひどくなり、背中の疲れも抜けません。猫背を直すことは可能でしょうか?
デスクワークで1日中パソコンの画面を見て仕事をしています。慢性的な肩こりと腰痛があり、とてもつらいです。仕事が終わった後も、背中や肩、首の緊張が取れず、背筋を伸ばすことが大変で、すぐに体が丸まってしまいます。姿勢を良くしたいのですが、なんとかならないでしょうか?
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上記の方はどちらも、いわゆる「猫背」の状態です。それぞれ、上腕骨頭が内側に回転しまういわゆる「巻き込み肩」という状態、パソコンのディスプレイを凝視する作業を長時間にわたってこなすことにより、背中や腕の疲労が蓄積して背筋を伸ばすような動作が難しくなってしまっている状態です。人間は体の前面の筋力のほうが強いので、疲れてくると体が丸まって猫背の姿勢を自然と取ってしまいます。
この場合、無理やり骨格矯正のみをしても、筋肉の収縮力はとても強いので直ぐに元に戻るばかりか、体に負担が大きく好ましい方法ではありません。背中の筋肉を緩めることはもちろん、胸部と腕をつなぐ大胸筋、小胸筋の緊張を緩めることも必要です。
マッサージが良いのか、足圧が良いのか、鍼灸が良いのか、適切な手段を選んで施術します。
妊娠して2ヶ月になりますが、つわりがひどくて困っています。吐き気がひどくて食欲もなく、ほどんど何も食べられません。起きているだけでつらいので、家事をするのもままなりません。妊娠の経過には問題なく、妊婦検診でも異常は見つかっていません。
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つわりは妊娠初期に見られる症状です。どんなに辛くても安定期に入ると、大抵の場合は自然と症状は消失していきます。待っていれば症状がなくなるとわかっているとはいえ、我慢しているのはつらいことです。
つわりのつらさは個人差が大きく、まったくない方、安定期に入ってもつわりの続く方、2人目3人目になると軽くなる場合、逆に重くなる場合など様々です。冷えがあり、循環不全、慢性的に肩こりなどをお持ちの方がつわりがひどくなる傾向があるようです。この場合、内臓が冷えて(特に肝臓と腎臓)いる場合には、外部から温めただけではつわりはあまり改善しません。鍼灸治療によって、気血や経絡の流れを整えると、自然と症状が和らぐことが多くあります。
つわりはいわゆる「病気」ではありませんので、「治療」するものではありません。しかし、どんなに健康な人でも、起こる妊娠の一部です。つわりという嵐をある程度落ち着かせて、寝込んでしまうほどにならないような状態にすることは必要なです。その場合、鍼灸治療はお役に立ちますので、ご相談ください。
1年ほど前から、じっとしているときに手が震えるようになって、最近になり段々ひどくなってきた。このごろは歩き出そうとするとなかなか最初の一歩が踏み出せず、苦労します。パーキンソン病の薬を飲み始めてからは便秘がちになりました。以前からある肩こりがひどくなってしまい、めまいも頻繁に起きるようになってしまいました。
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パーキンソン病は脳の組織が変性する事が原因で、運動機能の障害を引き起こします。じっとしていると体が震えてきたり、動き出すのがつらくなります。また、自律神経障害を伴うので便秘や肩こりも同時に起こってきます。薬の副作用で口が回りづらくなったり、便秘がちになってしまうこともあります。
鍼灸治療は自律神経の調節をすることが出来ますので、パーキンソン症状を抑えることもある程度は出来ます。ただ、この場合は「治療をしなくてもいい状態まで回復する」というよりも、症状の出方を押さて薬の量が増えないようにしたり、薬の副作用を軽減を目的として治療を行っていきます。
病気の進行度にもよりますが、週に1から2回ほどの治療で症状がひどくなるのをある程度押さえることができるので、QOL(生活の質)を高めることもです。
また、歩行や外出が困難な場合は健康保険を使用して往診も受けられます。
産後3ヶ月です。初めての出産で、経腟分娩で出産しました。とくに疲れやすくなったということはないのですが、体の傾きを感じることが多くなました。骨盤が開いて腰回りが太くなったためか、ズボンがきつくなってしまいました。肩こり、腰痛も慢性的にあったのですが、出産前よりもひどくなったような気がします。
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持って生まれた体力は、個人差がかなりあります。出産前から体力のある方に多いのですが、「気」(エネルギー)は足りているが、うまく回っていない「気滞」という状態です。気が足りている時には肩こり腰痛になると筋肉が硬くなってきますから、体を最適な施術によりやわらかくするのがよいでしょう。産後の骨盤の歪みは自然と元に戻るものですが、筋肉が硬くなっていたり、無理な負荷をかけると後々に引きずってしまうことがあります。足圧などで調整することにより、骨盤が締まってきて出産前の状態に戻ります。
産後1年ほどたちます。初産ではなく2人目です。1人目の時はすぐに仕事にも復帰できたのですが、3ヶ月ほど経ってもあまり体調がもとに戻りませんでした。2人の子供たちを育てていくことで、毎日疲れきってしまいます。
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出産後になりがちな、体力の低下した「気虚」という状態を改善するには、鍼灸治療や漢方薬で気を補うのが良い方法の1つです。出産後に水虫になったり、カンジダ症になってしまうほどに体力が極端に低下した状態の治療にも適しています。出産後1年経過していても、多少回数はかかりますが徐々に体力が戻ります。相当疲れていたとしても、子育てしながらではゆっくり休めないでしょうし、仮に休めたとしても横になっているだけでは回復するのは難しいでしょう。目安としては週1回で4回から8回(1ヶ月から2ヶ月)程を見てください。その後は、疲労がたまりにくくなりますので体調不良時に随時、もしくは1、2ヶ月に1度の治療で十分なくらいにまで体力がついてきます。
ひどい便秘というわけではないのですが、常にお腹が張った感じがします。食欲が落ちたり、気持ちが悪くなってしまうわけではないのですが、空腹時でも張った感じがするのが苦しくて、電車に乗っているときや友人といる時も、ガスが出てしまうのではないかと心配で仕方ありません。
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腸の中には膨大な数の微生物が棲んでいて、便の大部分はその微生物たちです。食べたものが腸に入ると、発酵して消化を助けてくれます。そのときにガスが発生するわけですが、腸の動きが悪いと体の中に食べものがとどまっている時間が長くなり、それだけガスが発生しやすくなります。
食物繊維の少ない食事だったり、宿便が腸の中にあると便がが体内にとどまる時間が長くなり、肌荒れや体調不良の原因になります。また、最近では腸内の細菌環境が、慢性疲労症候群やその他の疾病の原因の1つになっているとの研究結果もあります。鍼灸や漢方薬は、胃腸の働きを良くすることをとても重視する治療の思想体系を持っているのですが、それが現代の科学で裏付けられた形です。
背中やお腹、手足の経穴を鍼灸で刺激することにより、胃腸の調子を整え、動きをスムーズにすれば消化も進むので、お腹の張りも改善されます。
いつも便秘気味です。1週間に2回くらい出ればいいほうで、ひどいときには1回くらいのこともあります。ウサギのウンチようなものが出るにはでるのですが、おなかがすっきりした感じがほとんどありません。便秘になってから肌がざらざらする感じがするようになりましたし、肩こりも最近ひどくなってきました。
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便秘の原因には食事、運動、睡眠の3つが主に考えられます。食物繊維繊維が少ない食事、デスクワークで運動不足、帰宅が遅くなり睡眠不足、というのは非常に便秘になりやすい条件です。また、便意のある時にすぐにトイレに行く、朝に1杯の水を飲む、なども大事です。
以上のような生活にならないように気をつけていても、便秘になってしまう場合はあります。そのようなときには、自律神経の働きを整え、胃腸を程よく動かすことの出来る鍼灸の治療は効果的です。鍼をほんの1ミリも刺さないくらいでも、腸がぐるぐると動く時もあります。
便秘はおなかが苦しくなるだけでなく、便がたまる腸の憩室と呼ばれる小部屋が出来やすくなり、そこに便が溜まってしまうと炎症や体調不良の原因になります。疲れやすさ、肌の荒れなどにつながることが多いので、ないに越したことはありません。
たかが便秘、されど便秘。便秘で得なことは何1つありません。
大学卒業後に就職して以来、肩こりが慢性化していて、とてもつらい。頭痛がひどく、ひどい時にはめまいも感じます。いつも肩や首が重い感じに耐えながら仕事をしています。仕事は朝の9時から残業のあるときには深夜にまで及ぶときもあり、疲れているはずなに、ぐっすりと眠ることが出来ません。会議や打ち合わせ、またトイレに行くために立つ以外はほとんど座ってディスプレイを見ながら仕事をしています。
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座っている姿勢というのは、楽なように見えますが、姿勢によっては立っているよりも腰椎に対する負担は大きくなっています。車の運転をする仕事の方には、腰痛の方が多く、中には椎間板ヘルニアになる方もいらっしゃいます。同じようにパソコンを使用する仕事は腰痛の大きな原因となります。
ディスプレイを1日中見てると、目が非常に疲れます。そして目が疲れると首肩、特に首と頭の境目がとても緊張して硬くなります。
1日中キーボードやマウスを使っていると、指先しか動かさないので、指先以外の動きがほとんどなくなるために、筋肉が緊張してしまい、血流が悪くなります。
画面の小さなノートパソコンを見下ろすように使うと、顕著に首が前に突き出てしまい、首に負担となるだけでなく、腰にも体重の数倍にもなる相当な荷重がかかります。
頭部、肩、首など、つらさを特に感じる部分の緊張を緩める治療だけでなく、背筋群の疲労を取る治療も必要です。背中の疲れが取れると、自然に背筋が伸びます。そうなることで頭部、胴体(背骨)、骨盤が垂直線上に並びます。それが筋肉と骨に最も負担のかからない姿勢になるので、その姿勢が取れるように姿勢のチェックとアドバイスも同時に行っています。
10年ほど前の冬に凍結した道路で転倒して足首を捻挫してしまい、歩けなくなるくらいの痛みがあったので整形外科に行くと、足首の靭帯のひどい捻挫と診断されました。
現在では日常生活では支障はないものの、関節が硬くなってしまい、動かしづらくなっています。また、梅雨時や、寒いとき、台風が近づいているときなどに関節が疼くように痛みます。
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捻挫は、固定して安静にしておけば時間の経過ともに痛みもなくなり自然治癒しますが、その後、関節が硬くなったままのことがほとんどです。リハビリによりかなり改善しますのでが、違和感が残ることが多くあります。天気が悪くなるときなどに関節が痛むと憂鬱なものです。
古傷の違和感や痛みにはお灸が非常に効果的です。お灸には痛みを緩和する作用だけなく、捻挫によりに関節内にできた瘢痕組織(体内のかさぶたのようなもの)を免疫細胞の1つであるマクロファージの働きを高めて処理させることができるので、古傷の痛みの根本を改善することができます。脱臼直後の肩関節や、骨折の後療法にもお灸が用いられます。
1度の治療で劇的に症状が取れる場合もありますが、怪我から時間が経つほど治療が必要です。強い違和感や痛みがある場合には、一般の方が自宅で使える煙の出ないお灸も薬局で販売されていますので、自宅灸をおすすめしています。当院でも試しにお灸を自宅で使ってみたいという方向けに、少量に分けて販売しています。
なお、院内でのお灸の施術においては上記写真のような台座のある簡易的なお灸は使用しません。火傷防止用のシールを貼った上での、透熱灸という手法で施灸します。
毎年受けている健康診断で、大腸に良性のポリープが出来ていると言われ、医師の勧めもあり、内視鏡で切除手術を受けた。またポリープが出来たり、ガンになってしまうのではないかと心配。
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ポリープは良性のものでも、放置しておくと悪性に変わることもああります。健康診断で見つかった場合、医師が必要と判断した場合は切除することもあります。しかし、出来たポリープを取ってしまっても、ポリープが出来る体質自体が変わったわけではありません。
東洋医学ではポリープなどの腫瘍は冷えや血液の滞りが関係していると考えます。体の冷えやすい方は外側からいくら温めても、体のエネルギー循環がうまくいかなくなっている場合が多いので、熱が体の中にたまりにくくなっています。このような体質の方には、鍼灸治療で経穴や経絡を通じて自律神経の調節をすると、体が温まり、かつ、冷えにくい体質になります。
鍼灸治療のみで腫瘍ができないようにすることはできませんし、鍼灸治療で治療することも困難です。腫瘍ができるのには、食生活、ストレス、遺伝や体質、睡眠、運動など様々な要因が関わります。これらを適度に気をつけた上で定期健診も受けてください。それらの上に鍼灸治療を受けると、予防効果が高まるでしょう。
車で通勤途中に後ろからわき見運転をしていた車に追突されてしまった。そのときは大丈夫と思ったものの、次第に気持ち悪くなってきたので病院で診察を受けたところ、骨には異常が見つからず、頚椎捻挫と診断される。首にコルセットをしばらく巻いていたが、もうはずしてもいいといわれたのではずしている。が、気持ち悪さや首を動かすと痛みが残っており、動かしづらい方向もあるので鍼灸治療が有効かと思い来院。
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「むち打ち」は「頚椎捻挫」の俗称です。身構えた状態での衝撃に関しては人間の首は結構強くできており、簡単には怪我しないようになっていますが、後ろから追突されるなどは話が違います。予測できない外力にあうと首が揺さぶられ、首が捻挫を起こしたような状態になってしまいます。脳震盪のような状態になるので、直後は気持ち悪くなることも多くあります。そしてこれらの症状は骨折のように外から簡単に判別できません。
むち打ちでは、強い力から首を守るために瞬間的に筋肉が強力に収縮します。そして、それは安静にしているだけでは元に戻りません。このような場合は鍼治療等を行うと、筋肉の不必要な異常緊張を取り除けます。
交通事故の被害者の場合には、相手方の損害賠償保険を適応して無料で治療が受けられるのでご相談ください。
一度寝ると、それなりに寝ることができるのだが、寝るまでに何時間もかかってしまい、気がつくと夜中の3時4時になってしまうこともある。やっとその時間になると寝ることが出来るのだが、睡眠時間が3時間ほどになってしまうので、起きてからもボーっとしてしまう。
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睡眠障害には、「寝つきが悪い」「寝ることが出来ない」「朝早く起きてしまう」といくつかの種類に分けられます。
睡眠障害になる原因はいくつかあり、昼寝のしすぎ、体をあまり使わずに頭だけの使いすぎ、就寝前のスマホ画面を見ること、などの他にうつ病が原因のこともあります。その場合には日中に異常な眠気に襲われることもあります。そのような場合には早期に精神科、心療内科を受診することをお勧めします。
東洋医学的にみると、胃腸の動きと精神の状態とは密接に関わりあっています。胃腸の動きが激しすぎるときは、いわゆる「躁」の状態になりやすく、ほとんど動きのないときは「鬱」の状態になりやすくなります。胃腸が原因になっているときは自律神経の調子を整えてあげることで、胃腸の動きを正常化していきます。
また、昼間にパソコンを使うことが多い方は上半身、特に頭に血が上っているので寝ることが難しくなります。こんなときは、足のほうを温め、気と血液の流れを調整すると不思議と気分が落ち着いてきて、自然と眠れるようになります。
クライミングジムなどで夜遅く運動するのも、睡眠にはあまり良いことではありません。筋肉に血液が大量に送り込まれて体が火照り、自律神経も交感神経優位となり覚醒状態になります。当然睡眠には望ましくありません。
不眠といっても様々な原因で起こりますので、患者さんごとに治療法も異なります。副交感神経優位にして胃腸の働きも整える鍼灸、下半身を温める、生活指導など、様々な方法を組み合わせて治療致します。
仕事の忙しい日が続き、帰宅が12時を過ぎるような日が1週間ほど続いていた。早朝に起きて、顔を洗い、歯を磨いていたところ、突然腰に痛みが走り動けなくなってしまった。
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いわゆる「ぎっくり腰」と呼ばれる状態です。筋肉に疲労が蓄積した状態だと、歯を磨いたり顔を洗ったりする際に、腰を曲げたりかがめたりする程度の動作でも、ぎっくり腰になる事があります。
仕事が忙しく体を休める時間もあまりないときや、大きな精神的ストレスがあるときに起こりやすくなります。ぎっくり腰になったときは、腰の筋肉が異常に緊張していますので、鍼灸治療でその筋肉の過緊張を取り除きます。また、精神的ストレスは脳に負荷を与え、それが脳内で痛みの信号に変換されてしまうがあります。そのような場合には筋肉に対する治療だけでなく、頭部への治療によってストレスを軽減し、自律神経の働きを正常化すると、痛みが治まります。
久しぶりにワンピースを着ようと思ったら、肩が痛くてファスナーを上げられず、着ることが出来なかった。普段から首肩の凝りは感じていたが、痛みはなかった。
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肩関節周囲炎、俗に言うところの四十肩です。つり革につかまれなくなる、ファスナーを上げられなくなる、棚の上のものを取れなくなる、などの症状があります。
腕や肩をあまり動かさない生活が長く続くと、年齢に関係なく肩関節周囲炎になります。炎症の急性期以外は、肩を動かさなければ痛みが出ることはありません。ボルダリングなどの腕をよく使うスポーツをすると予防になります。デスクワーク主体の仕事ですと、そもそも腕を上にあげるということすらすることがないので、毎日定期的に腕を上に伸ばすだけでもよいでしょう。
当院での治療時には肩関節周辺の筋肉の疲労物質と炎症を取り、関節の可動範囲を大きくし、肩関節の柔軟性を高めるために、肩甲骨周辺の柔軟性を回復させます。また、関節や軟骨に損傷がなければ、炎症がある程度おさまった後は、多少痛くても肩周りを動かしたほうがよいので、ストレッチなども取り入れていきます。
お通じがないときが多く、出たとしてもぽろぽろと小さいものしか出ないか、いきなり下痢をしてしまう。通勤電車で急にトイレに行きたくなることが多いので、心配で電車に乗るのが怖くて仕方がない。
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内科や心療内科に行くと「過敏性腸症候群」と診断される症状です。腸は「自律神経」と呼ばれる神経によって、自動的に調節されています。過敏性腸症候群は、いわゆる自律神経失調症の1つで、ストレスや疲労が積み重なるとそのはたらきが乱れます。
鍼灸治療は自律神経の働きを整えることができるので、胃腸の働きを正常に近づけることができます。
ストレスが絶えない忙しい仕事の合間を縫って週に1度の治療ですが、治療を開始してから、通勤電車でおなかの調子が急に悪くなることはなくなりました。
肩こりが以前からひどかったのだが、最近になって、右の人差し指と中指がしびれるようになり、手に力が入らないような気がするときもある。
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腕のしびれやだるさなどは頚椎のヘルニアなどが原因の場合もありますが、この方の場合は病院でのレントゲン画像でも特に異常はないと医師から言われたようでした。
デスクワークでパソコンを使うことが多い場合、指先しか使いませんので、当然背中から腕にかけてはほとんど動くことがありません。そのため、首から腕にかけての筋肉の血行が悪くなり、硬くなってきます。
首の付け根には太い神経や血管が多く走行しているので、圧迫されると痛みやしびれなどの症状が出てきます。このような症状は総称して頸肩腕症候群と呼ばれます。なで肩の方の場合には、肋鎖症候群と言って肋骨と鎖骨の間の神経が圧迫されやすくなるため、そのために腕がしびれる症状が出やすくなることもあります。
鍼灸整体治療においては、腕の後ろ側の根元にあたる肩甲骨周りの筋肉や、前側の根元にあたる鎖骨や胸部の筋肉の緊張を緩めます。
症状が慢性化しやすいので、つらくなる前に治療を受けられたほうがよいでしょう。
今までそんなことはなかったのに、ここ最近指先がしびれて力が入らなくなった。今まではマッサージに通って肩こりがよくなると、指先のしびれもなくなっていたのだが、マッサージをしても一向によくならない。心配になって病院にいくと、「頚椎のヘルニア」と診断された。病院のリハビリだけではなかなかよくならないので、鍼灸の治療も受けてみようと決心してみた。
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この方は学生時代にラグビーをしていて、就職してから会社のクラブで本格的に続けられていた方でした。若い時は筋力がありますから、骨も筋肉によって安定した状態が維持できますが、年齢相応に筋力が低下してくると、頚椎が不安定になりヘルニアが起きることがあります。ちょうどこの方もしびれなどの症状が出てき始めたのは、年齢的に無理が利かなくなってきて練習に参加する機会が減ってきた頃でした。
腕にしびれがでる原因として考えられるのは、頸肩腕症候群(肩こりなどが原因)の他に、頚椎のヘルニアが考えられます。「ヘルニア」とは「飛び出す」という意味で、椎間板の中の髄核と呼ばれるゼリー状のものが飛び出して、神経を圧迫してしまうことを言います。
ヘルニアというと手術するしかないというイメージがあるかもしれません。確かに重症例の場合必要な場合もありますが、適度な運動・筋力トレーニングをしていくと自然に飛び出していたものが引っ込むときもあります。また、鍼灸治療をすることにより、免疫力が向上して飛び出した部分が処理される速度が早くなったり、不要な筋肉の緊張を和らげることでつらい自覚症状を抑えることもできます。
腰、首ともにヘルニアになるのは、腰でいえば立ちっぱなし、座りっぱなし、首でいえばずっと下を向いているなど、よくない姿勢をずっととり続けるのが原因の1つです。ヘルニアになってしまってから過度に動かしてはいけませんが、予防としては適度に体を動かすのがとても大切です。
半年ほど前から日中は異常に眠くなってしまい、反対に夜は寝付けない状態が続き、何をするにもやる気が起きず仕事でのミスも続いたので、抵抗はあったが友人の勧めもあり精神科を受診した。そこで、うつ病と診断され、抗うつ薬を服用している。
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うつ病とは精神の状態を表す言葉ですが、うつ病の原因は1つではありません。抗うつ薬が効果的な脳の神経伝達物質の障害が原因の場合もあれば、肩こり、腰痛、冷え性、便秘などの体調不良からもうつ状態になることがあります。
体と心は表裏一体なので、体の不調を改善することでうつ状態が軽くなることがあります。体調不良が原因の場合には鍼灸治療が効果的です。気分が沈んでいるときには大抵の場合、胃腸などの内臓の動きが悪くなっているので、これを灸治療により改善し、それと合わせて鍼治療により頭部の血流を良くすることで、気分が改善することもあります。その場合にも、精神科や心療内科での診察をあわせて受けてください。
治療を続けていくことで、抗うつ薬の服用量をスムーズに減らせるようになるでしょう。
飲食店を経営しているが、毎日忙しく1日中立ちっぱなし。次の準備があるので、常に休憩することが出来ない。1年ほど前、ぎっくり腰になってしまい、病院で「腰椎椎間板ヘルニア」と診断され、動くことも出来ず1ヶ月ほど入院。その間店を閉めることになって大変だった。現在は仕事に復帰しているが、いつまた再発するかと心配です。
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同じ姿勢をとっていると、体の1つの部分に大きな力がかかってしまいます。体に対する負荷としては座っている方が大きいのですが、立っているのが楽なわけではありません。また、姿勢が悪かったり、太り気味でお腹が出ていると、腰椎が前に引っ張られてしまい非常に腰に負担がかかります。
運送業や、デスクワークなど、座りっぱなしの仕事では、さらに腰に力がかかっています。その力に腰椎が耐えられないと、腰の椎間板の中の髄核が飛び出して、神経を圧迫してしまいます。腰が疲れてヘルニアになりかけたときに腰の筋肉がとても硬くなってくるのは、飛び出そうとするのを何とか押さえようとする体の反応です。症状が重いときは筋肉を緩めすぎず、軽めの鍼灸治療で炎症を取ると痛みが和らぎますし、免疫系が活性化して飛び出した髄核を処理してくれます。
対症療法としては2、3回の治療で痛みだけはおさまりますが、原因は腰を酷使するような過労が原因なので体に赤信号が灯る前に治療を受けられ、さらに自覚症状が和らいだ後も数回は継続して治療を受けられることをお勧めしています。
1年以上前から生理周期が乱れてしまっている。手足が極度に冷たく、やせ気味、冷え性。さらに貧血気味でふらふらして倒れてしまうこともある。いずれは子どもがほしいので、今のうちにできるだけ体調をなんとかしておきたい。
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生理不順や不妊症などには多くの場合、冷えが関係しています。強い冷えは卵巣や子宮など、骨盤内の血流不全が原因となっていることが多いので、いくら手足を温めても、なかなか体は温まりません。
治療はホットパックや赤外線を使い、外側から直接暖める治療と、鍼灸で気と経絡の流れを調整して、内部から温める治療を並行して行います。
冷えそのものは、程度によって効果の現れるまでの時間が変わってきますが、1回から4回ほどの治療で改善が感じられるようになります。
生理不順や不妊症の場合、卵子は成熟するのに時間がかかるので、冷えそのものよりも効果が感じられるまでに少し時間がかかります。1、2週間おきの間隔で3ヶ月程度続けてみてください。
朝起きると肩が凝った感じがしていた。首を回そうとするとほとんど動かせず、前後共に首を倒すことも難しくなってしまった。
特に思い当たるような原因はないが、デスクワークで夏場はかなり冷房の効いていることが多い。朝起きたときには、暑くて掛け布団をかけないで寝ていた。
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首の寝違えや、ぎっくり腰の主な原因は冷えによる血行不良や疲労物質の蓄積です。1日のうちでは朝方に最も痛みが出やすくなります。
疲労物質の蓄積した状態では筋肉が硬くなり、歯ブラシを持ったり、顔を洗ったりという何ということのない動作でも、急激な痛みの走ることもあります。
急激な痛みを抑えるには鍼が効果的です。しかし、痛みが取れたからといって治癒しているわけではないので、再発しないようにするためにも、間隔をさほどあけずに数回の治療を続けて行った方が効果的です。
なお、首や腰の急激な痛みは血行不良以外にも、ヘルニアなどから来ることもあるので、症状や痛みの状態を見て最適な治療をしていきます。
雨の日に買い物をするために外へ出かけたところ、傘をさしながら階段を下りている途中で足を滑らせて階段3段目くらいより転げ落ちて、膝から足をつく。整形外科に行くと、膝蓋骨骨折で全治二ヶ月と診断。
大学病院でボルトでの固定の手術を受け、整形外科でリハビリを受けています。
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在宅でのマッサージ治療を希望されたので、当院から週2回うかがうことになりました。(健康保険扱いなので、介護保険と併用が出来ます)
骨折などで関節を固定していた場合、筋力の低下、関節の拘縮が起きます。その場合、リハビリとしての簡単な筋力トレーニングやマッサージや鍼灸などで血流を改善することにより、筋力を維持し関節の柔軟性を保つことが出来ます。治療により、以前の体の状態により速く戻ることが出来ます。
往診には健康保険が適応されるので、週2回の治療でも自己負担少なく治療が受けられます。(1回340円から)
事務職で朝9時から、夕方5時までパソコンの入力作業。仕事が忙しいときには残業が1、2時間ほどあることも。
目が乾燥しがちで、目薬が手放せない。午前中はそうでもないが、午後になると目がしょぼしょぼしてきて、首の後ろから背中・頭にかけて重くなり、痛みの強くなることもある。
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パソコン作業では指先しか動かさないので、腕から背中・首などはほとんど動きません。そのために、極度に血流が悪くなり頭痛や目の疲れを訴えることが多くあります。近年このような症状を訴える人が増えていて、テクノストレス眼症とも呼ばれています。
頭を薄く覆う筋肉が硬く凝ってしまっているので、首や肩のマッサージだけでなく頭部への治療も効果的です。鍼を使用する場合は「天柱」や「風池」といった頭の付け根の部分の目や首の疲労に効果があるとされる経穴を使います。
血流の悪さが原因となっていることが多いので、動かせるときは体を動かすことが効果的ですが、仕事上出来ない場合も多いので、この方のように週に1回かもしくは1週間に1度というペースで体のケアのために治療を受けに来られる方もいらっしゃいます。
鍼灸治療で婦人科のような内診をするようなことはありません。妊娠しやすくしたり、生理痛を軽減する効果のある経穴に鍼や灸を、背部や腹部にしています。
鍼灸治療、特に灸治療には症状に一対一で効果を発揮する経穴(いわゆる「つぼ」)がいくつかあるのですが、逆子における「至陰」と呼ばれる足の小指の先の経穴がそれのひとつになります。至陰への逆子の灸自体は2、3分で終了してしまいますが、それ単独よりも全身の鍼灸治療を行った後の方が効果が高まりますので、逆子の灸のみ、または、安産の灸のみ、という施術は当院では行っておりません。鍼灸治療か鍼灸整体治療の枠内で行います。
3回以上かかる場合には、鍼灸治療では対応できない原因の場合があります。体調が安定していて、8ヶ月目くらいまでなら概ね施術可能です。それ以降の週数になると胎児が大きくなってお腹の中で回転しづらくなります。
冷えを取る、体調管理や安産のため、などのために自宅で灸をすることはおすすめしますが、逆子など「治療」を目的にした自宅灸は不測の事態を招く恐れがありますのでお控え下さい。
それ以前では、傷などがある場合や骨盤が不安定であったりすることが多いので、出産直後は体を休めておくのが良いでしょう。産後は個人差がありますが、元からの体調などにより肩こりや腰痛などが余計ひどくなったり、股関節が痛くなる場合があります。
ただし、2週間後から治療を開始できるとはいえ、どのような施術も大丈夫というわけにはいきません。骨盤が元のように戻ってくるのに時間がかかる方や、体力が極端に落ちている場合は、足圧、マッサージよりも軽い刺激の鍼灸治療でまず体力を回復させることを優先させます。。体調が安定してきて、足圧をして大丈夫になってもしばらくは普段よりも弱い刺激の治療で、骨盤が締ってゆく施術を行います。健康な方の疲労を取る治療は、原則的にご希望に沿った治療コースで行いますが、産前産後の施術に関しましては体調を見ての判断となります。
妊娠の成功率を高める為に、積極的に鍼灸治療を併用して頂きたいと考えております。不妊の原因として、鍼灸治療では効果のない場合には、時間を無駄にしてしまう事がありますので、1年以上自然妊娠しない方、35才以上の方には医療機関への受診をお勧めしています。男性側に不妊の原因がある場合も多いので、ご夫婦で受診することが望ましいでしょう。
施術に使用する鍼は美容鍼でも使用する細いもので、刺鍼の深さも2mm程度ですので、刺激の副作用でつわりがひどくなるとか、流産するなど心配も全くありません。
「原始卵胞」という卵子の赤ちゃんが成熟して排卵されるまでに200日程かかると言われています。ある程度成熟するまでホルモンの影響は受けないこともあり、排卵時の卵子に体調の変化が影響するのは200日前から、ではなく、もう少し後からになります。それが概ね90日前になりますので、90日はあきらめずに施術を継続してみることをお勧めしています。(継続する、ということが大切なので必ずしも毎週ではなくとも、2、3週間隔が空いてしまっても良い結果になることがあります)
個人差がありますので、数回程度の施術で妊娠に至る場合もありますが、15週迄に妊娠に至らない場合は、20回から25回が次の目安になります。不妊治療というのは、どこまで治療を続けるのかを決めてから始めておかないと、「ここまで続けてきたのだからやめるわけにはいかない」という気持ちになりやすく、心理的に相当程度消耗してしまうことがあるため、一つの区切りを前もって考えておくことはとても大切です。
とはいえ、上記の施術回数に達した時に妊娠をあきらめてしまう必要は全くなく、引き続き同じペースで継続して頂くこともあれば、気持ちを楽にして間隔をあけながら施術を継続して、良い結果になる場合もよくあります。また、人工授精、体外受精などの不妊治療の前に体調を整えることによって、着床しやすく、また妊娠が継続しやすくなる効果を求めて、体外受精の数日前に鍼灸治療を受けるようにする場合もあります。
胎盤が形成され、つわりがおさまり、いわゆる安定期に入る前の妊娠4ヶ月目(12~15週)まで、1-2週間に1回程度の施術が目安です。疲れやすくなる、体重が増えて腰が痛くなるなどの症状があれば、随時もしくは1ヶ月に1回程度の来院をお勧めしています。
妊娠中に弱刺激の鍼灸治療やマッサージを受けることは問題ありません。お腹が大きくなってくると、うつ伏せになれなくなってきますので、施術は横向きと、可能ならば仰向けで行います。
はい、問題なく施術を受けられますので、安心してご来院ください。不正出血が増えたり、体調が悪くなることはなく、むしろ不快な症状があれば軽くなります。鍼灸治療は、生理前症候群(PMS)にも効果があります。鍼灸治療を積極的に活用してください。
鍼灸治療を便宜的に2つに分類すると、「外科的鍼灸」と「内科的鍼灸」に分けられます。
外科的鍼灸とは肉離れを起こしたときなどに、患部まで鍼を刺入し電気パルスをかけるような治療、もしくは患部に直接鍼を刺して血流の改善や鎮痛を目的とする治療です。また、魚の目などを灸で焼ききってしまうのも外科的な治療の範疇になります。肉離れなどの治療の場合には、患部まで鍼を刺さないと効果がありませんので、3-4センチは刺入する場合もあります。
内科的な鍼灸治療とは「体性-内臓反射」とよばれる、皮膚のある場所を刺激すると特定の内蔵に反応が起きる体の反射作用を利用するものです。例えば胃の調子が悪い時に鍼を直接胃まで刺す訳ではなく(危険なだけでなく、仮にそうしても効果はないでしょう)、皮膚上ある反応点に施術することによって胃の動きをコントロールします。科学的により検証されている反応点と東洋医学の経穴とは概ね一致しています。
内蔵を動かし冷えをとったり、気分を落ち着かせる、生理痛や生理不順、不妊などを改善する場合には1-3ミリ程、刺入します。刺すというよりも、皮膚に引っかかっていると言ったほうがいいかもしれません。反応を引き出すための鍼なので、深く刺す必要は全くありません。むしろ、鍼の痛みを感じたりするほど深く刺してしまうと効果が得られません。
外科的鍼灸、内科的鍼灸共に適応症がそれぞれ違い、短所長所があります。症状は同じ肩こりや腰痛でも原因によって最適な施術方法は変わりますので、初診時にはその症状が起きた背景について詳しく伺います。
肩こりを例にとると、デスクワークで体を動かさないことが原因か、それとも、胃腸の調子が悪いことが原因かで、それぞれ最適な施術が変わります。前者の様な筋疲労の場合にはどの施術コースを選んでいただいても構いませんが、後者の様な内臓疲労の場合には鍼灸もしくは、鍼灸整体コースが最適です。来院時に最も適している治療方法をご提案させていただきますが、強要することはありません。初診の方や、どの施術コースにしたらよいかわからない時にはその旨をご予約の際にお伝え下さい。事前に必ずしも施術コースを決めていただく必要はございません。
ひとつは交通事故など外力がかかった場合に骨がずれてしまう場合。もう一つの原因としては職業や、スポーツ、普段の姿勢から筋肉に無理な緊張がかかることから起こる場合と考えます。
外力によるずれが認められる場合には、もちろん筋肉を緩めてからでないといけませんが、いわゆる「骨格矯正」が有効な場合があります。筋肉の緊張の度合いの違いによって起こる歪みは、前後の場合は猫背、左右の場合は足の長さの違い、ということになります。
筋緊張による体の歪みを整えることが目的の場合には、当院の施術コースの中では足圧整体をお勧めしています。足で筋肉を緩めて体の前後左右差を整えていく施術と、体を伸ばしていくストレッチの2つを1回の治療の中に組み合わせています。ほとんどの場合、筋緊張の偏りを正せば、歪みは取れて姿勢も良くなるでしょう。まれにある、外力によるずれを矯正する場合には、力をかけずに骨格を矯正する操体法を行います。
鍼灸や整体は、体に刺激を与えて反応を引き起こして調子や症状を改善します。その為、強すぎる刺激や長時間の施術は、施術後に疲れてしまうことがあります。
適切な刺激量、治療時間は人それぞれです。鍼灸・整体の場合は60分、足圧は30分位が目安になります。症状を治したい、ではなく、リラックスして疲れを取りたい、というのが目的の場合にはこの限りではありませんので、90分の施術コースの方が適切かもしれません。ただし原則的には、1度に長時間よりも、複数回に分けたほうが体への負担が少なくなり、疲労感が出ることが避けやすくなります。
はい、当院での施術料金は確定申告の際、医療費控除の対象として申告できます。領収書は治療毎に発行いたします。領収書の再発行はいたしかねますので、何卒よろしくお願いいたします。
ご夫婦、ご家族の場合は鍼灸治療の場合、多少重複して施術を行うことはありますが、その他の方と同時に施術することはありません。また、治療時間は前後の方と会うことがないように余裕を持ってお取りしております。患者様のプライバシーを大切にしておりますので、10分以上前の来院はお控え下さい。
皮膚温が低い状態から、高い状態へ移行するとかゆみが生じることがあります。しもやけの手を温めると痒くなってきますよね。この際、皮膚を掻くと炎症が起きたり化膿する場合がありますので、鍼や灸をした部位を過剰に触ったり掻いたりしないようにしてください。
鍼を刺したところから感染するということはありませんので入浴は問題ありません。ただし、血流が良くなるために、のぼせやすくなる場合がありますので、入浴時にはお気をつけ下さい。治療後は気血が上昇しやすくなり、めまい・ふらつき・動悸・内出血などが起きることがありますので、治療後(特に顔面部)には激しい運動、飲酒は避けてください。また、心臓や脳血管疾患のリスク、出血リスクが増大しますので飲酒状態では施術を受けることはできません。
足圧(そくあつ)は「足を」施術するのではなく、「足で」施術します。マッサージや整体と比べ、短時間で効率的に全身治療ができます。そのために、治療後の疲労感がすくなくて済みます。また、様々な角度と方向に体を伸ばす複雑なストレッチを同時に行いますので、柔軟性の改善にも役立ちます。産後の骨盤矯正や、スポーツでの疲労や体の痛みの軽減を目的とする場合、体の状態にもよりますが、足圧が適している場合が多くあります。足圧に興味のある方はお気軽にお尋ねください。
体が痛い、だるくて動けないなどのはっきりとした症状があって来院された場合、ある程度の症状の改善が見られるまでは週に1回、もしくは2週に1回くらいの間隔で来院されることをお勧めしていますが、体調が安定してくれば頻回な来院間隔は必要なくなります。かなり具合が良くない方でも、4回、1ヶ月もあれば大抵は大丈夫です。
その後は、随時調子が思わしくなくなる兆候を感じられた時にいらしていただくか、大体1ヶ月おきに、体のメンテナンスのために調子が悪くなくても来院されることをお勧めしています。随時いらしていだだく場合には、つらさを我慢するようになる前にいらしていただくと、概ね1回の施術で済みますので、効率的です。しんどくなってからだと、施術回数が多く必要になってしまいます。不調を感じなくともひと月に1回くらいメンテナンスをしておくと、風邪を引いたり体の痛みが出てくることも相当程度少なくできます。
美容鍼に用いる鍼をそれ以外の首背中腰などの体幹部にも使用し、基本的に深く刺すこともありませんので、痛みはほとんどありません。
皮膚に摩擦刺激を与えることで、体表の緊張を緩めることができます。その際には、刺さずに皮膚を軽くこする美顔ローラー鍼のようなものを使います。皮膚の緊張が緩むことで、鍼の痛みをほとんど感じなくなります。
昔は大きなもぐさ直接体につけて燃やし、熱さを我慢して治療を受けたものでした。ある年齢以上の方の体には、そういった治療の跡が残っていることがあります。しかし、今では美容的な観点からもやけど跡は残せませんし、そもそもやけど跡が残るお灸でないと効かないわけでもありません。当院ではやけど防止シールを貼り付けた上からお灸をしますので、跡が残ることはありません。
お灸は風邪の予防や冷え、免疫力や胃腸機能の強化などに高い効果がありますので、安全に心配なく施術を受けることが出来ます。ぜひお試しください。
施術に手の代わりに踵を使う、全身の施術を比較的短時間で行うため体がだるくなるなどの副作用が少ない、短期間で筋肉の柔軟性を回復できる、などの特徴があります。
体調悪化や、凝りの原因は「骨格の歪みが原因となっている場合」「血の巡りが悪くて疲労物質がたまっている場合」「内臓の調子がよくない場合」に分けられます。こんな時にはこの施術方法、というふうに簡単に説明することは難しいですが、足圧は鍼灸、整体以外の第3の施術方法として非常に効果的な場合があります。選択肢の中から最適であろう施術方法をご提案いたしますが、強制することはありませんのでご安心ください。
「運動の前後どちらで施術を受けるのがいいですか?」と患者さんから尋ねられることがあります。前と後では効果が違います。試合前の施術は、成績の向上、怪我の予防、などの効果があります。クライミングやゴルフなど、様々なスポーツの前に治療を受けると身体の動きが良くなります。また、運動後の施術は筋肉にたまった乳酸を除去し、すばやく疲労を回復させる効果があります。
前後どちからかだけに施術を受けたいという場合には、運動前に施術を受けることをお勧めしています。そのほうが体が無理なく動くようになり、故障の予防につながります。東洋医学は基本的に「予防医学」なので、なにか故障が起きる前に対処する方がよいと考えます。
産後の骨盤の戻りが遅い場合には、硬くなった筋肉を整体や足圧で体の柔軟性を取り戻し、歪みを補正することができます。産後に体力が落ちてつらい場合には、鍼灸治療のみ、もしくは鍼灸と整体を併用して、体力を回復させてから骨盤の調整を行う方が良いでしょう。
引きはじめに、体温の上がる施術をすれば早く風邪が過ぎ去ります。風邪が治るためには、熱を出してウイルスを排除しないといけません。但し、歩くのがつらいほどの熱が出ている場合などには自宅で暖かくして安静にしているのが一番です。
なお、継続的に治療を受けられている方は、風邪を引きにくくなります。鍼灸治療は既に症状が強くある場合よりも、まだ病気ではない「未病」を治すときに本領を発揮します。
症状の程度、慢性なのか急性なのかによっても変わります。治療を開始してすぐは、1週間に1回程度の来院をお勧めしています。最初は間隔をあけずに治療をしたほうが、結果的に治療の期間も回数も短く少なくて済みます。2、3回の施術で、ある程度の効果が感じられ、症状が軽減すれば治療は終了となります。
加えて、小さい頃より虚弱体質である方、慢性的な症状が続く方、痛みなどの原因が日々の仕事の疲れ・ストレスが原因となっている方の場合には、体のメンテナンスとして月1回程度の間隔で治療を受けていると好調を維持しやすくなります。定期的でなくとも、ちょっと疲れてきたな、といった状態のときに治療を受けると、おおむね1回の施術で悪化せずに元の状態に戻ります。症状がひどくなるまで我慢すると、治療の期間も回数も長く多くなってしまいます。
はい、大丈夫です。妊娠初期のつわり、気持ち悪さ、体調不良を緩和できます。また、妊娠後期は体が重くなりますので、腰痛や肩こりの症状が強く出ることもあります。足腰への強刺激の鍼灸やマッサージは、適しませんのでやさしい刺激での治療となります。妊娠中期以降ではおなかが大きくなってきますので、横向きで施術いたします。
土日祝日も診療しています。診療時間は10:00-23:00です。休診日の詳細はウェブサイトのカレンダーでご確認ください。
はい。寝違えや、ぎっくり腰などの急性の症状の場合は、1回の治療で痛みが軽減することが多くあります。しかし、痛みが軽減したからといって、治癒しているとは限りません。特に鍼治療は鎮痛効果が高いので、何よりもまず痛みのみが先行して改善するという特徴があります。痛みが起きる原因となるような体の状態を根本から改善するためには、2、3回の継続的な来院をお勧めしています。
また、慢性的に長年症状が続いている場合には、急性症状よりも治療に時間がかかります。10年来の症状が治るのに10年間かかるわけではありませんが、急性の症状よりは治療に多少期間が必要となります。
どちらの場合でも、体調維持管理のために1、2ヶ月に1回程度は症状改善後も施術を受けられることをお勧めしています。
はい、大丈夫です。ただし、診察してみないとわからないことが多くありますので、詳しいご相談は来院されてからの方がよいと考えております。それ以外にも料金、アクセス、治療内容、往診などについてのご質問などがありましたら、お気軽にご相談ください。
施術用の着替えを用意していますので、どのような服装でも構いません。鍼灸治療の場合には、ストッキングなどを脱いでいただく場合もあります。自分の着替えをお使いになりたい場合には、ご自身でお持ちいただいても構いません。
ご安心ください。ご相談の上でその人に合った治療をしていきますので、必ず鍼や灸をするわけではありません。施術コースをこちらから一方的に決めることはありません。整体のみ、足圧のみの施術コースもあります。
個人情報は厳重に保護されています。また、ご本人の承諾なしに、親族、友人、紹介元の方などへ口外することはありませんので、安心して予診票へ記入、並びに、問診でお話ください。
初診料はいただいていません。初診時は症状や生活習慣を伺う必要がありますので、施術時間よりも10分から15分程多めにみて、余裕を持ってお越しください。
京王線仙川駅から徒歩3分、駐車場からは徒歩1分の静かな治療院です。なお、院内は禁煙ですので、ご協力お願いします。初めてのご来院の際には、入り口がわかりづらい場合があります。その場合にはご案内いたしますので、お電話にてご連絡ください。