ストレスで腰痛になるって聞いたのですが、本当ですか?

はい、ストレス(脳の疲労)は腰痛の原因の一つです。痛みは物質として存在しているわけではなく、人間の脳が作り出しています。筋肉や関節などに疲労があれば、その疲労を認識させるために脳が痛みを作り出します。また、脳に疲労が蓄積すると、気分や精神の変調としてあらわれてくるだけでなく、腰や首肩の痛みとしてあらわれてくることもあります。

これは、気のせい、とかそういう類のものではありません。痛みを感じている本人にとっては、痛いという感覚が脳によって作られている、という意味において区別はありません。

腰痛を含めた痛みの疾患は、「からだ」と「こころ」の両面から治療が必要と考えられるのはこのためです。どちらか片方だけが原因ということはなく、その割合の違いだけで、ほとんどの場合どちらも痛みの原因となっています。

鍼灸には血流を改善し、筋肉の緊張を取り除くだけでなく、ストレス(脳の疲労)を取り除く効果もあります。マッサージだけでは腰痛がよくならない、効果が続かない、などの場合には一度鍼灸治療をためしてみてはいかがでしょうか?

顔に鍼を刺して出血しませんか?

顔に限らず、鍼治療においては出血リスクがあります。リスクの程度として「ほとんどないほぼない」ところと「わずかながらにある」ゾーンがあります。通常の鍼灸治療で内出血により跡が残る、ということはほとんどありませんが、美容鍼で眼窩や頬骨に刺鍼する場合には(他の部位に比べて)若干のリスクがありますので、ご承知下さい。仮に内出血したとしても、1日もしくは数日で吸収されて消失しますので、ご安心ください。出血リスクを出来るだけ取りたくない、という場合には、該当部分への刺鍼を行わず、それ以外の場所への施術とフェイシャルマッサージで対応することもできますので、ご相談ください。

寝つきが悪いのですが、熟睡できるような治療はありますか?

寝つきが悪い、などのいわゆる「睡眠障害」にはほとんどの場合に肩こりや首こりが伴っています。これらの筋緊張をゆるめると、眠りの質が改善することが多くあります。また、睡眠障害には寝つきの悪さだけではなく、何度も夜中に起きてしまう、ぐっすり眠った感じがしない、早くに目が覚めてしまう、昼間に異常に眠くなってしまう、など様々な形態があります。これらほぼ全てにの症状に筋緊張の症状が伴っていますので、これを緩めていくことが治療の方針になります。強い刺激の治療、マッサージのみの治療はあまり適しませんので、鍼灸治療をお勧めしております。刺さない鍼(てい鍼:金属でできた棒状の鍼)を耳や首肩に当てるだけの施術方法も有効です。

2人同時に施術を受けることは可能でしょうか?

お2人とも鍼灸治療の場合には可能です

ご夫婦で一緒に施術を受けたいというご要望を承ることがありますが、お2人とも鍼灸治療をご希望の場合には同時に施術することは可能です。ただし、当院には通常1名しか施術者がおりませんので、マッサージも含めた鍼灸整体の施術コースの場合、また、お2人とも初診の場合には問診にある程度の時間がかかりますので、同時施術は難しくなります。(はじめての方が1名のみの場合には可能です)

男性不妊に鍼灸治療の効果は望めますか?

精巣や精子機能低下には効果が望めます

はい、一部の男性不妊には効果が望めます。男性不妊と言っても色々な原因がありますが、鍼灸治療の効果が出やすいものとしては

精子の運動性向上
精子数の増加
ストレスによる勃起不全

などがあります。睡眠不足やストレスなどで体力体調が低下すると、当然精子の生産数が落ちてきたり、生産される精子の運動量も低下してしまいます。また、精神的ストレスは勃起不全にもつながります。

基本的に生殖器周りには施術をすることはありません。腰回りと臍周り、下腹部への鍼灸治療が中心になります。

女性よりも効果が早く出ます

女性は生まれた時に卵巣に卵子のもとになる細胞を持って生まれてきます。新しく作られることはなく、生まれた時からある細胞を6ヶ月ほど成熟させて排卵します。しかし、男性の場合には精巣で新しく毎日作られるので、女性よりも早く治療の効果があらわれます。

かかとが痛くてフットホールドに踏み込めないどころか、クライミングシューズを履くこともできない

20代男性

クライミングジムでボルダリングしている間、ずっとクライミングシューズを履きっぱなしでいたら、だんだん踵のヒールカップのふちが当たる部分が痛くなってきた。最初はそれほどでもなかったのだが、痛いのを我慢して履き続けていたら、クライミングシューズを履いて踏み込むどころか、フットホールドに立つことができなくなってしまった。クライミングシューズを履くだけで踵が痛くなります。

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関節周辺の靭帯周辺には動きを滑らかにし、衝撃を吸収するためのクッションの役割をはたす「滑液包」と呼ばれるものが存在します。

通常痛くなることはありませんが、ヒールの高い靴を履く、きついクライミングシューズを長時間履き続ける、などすると、踵のアキレス腱が付着する部分(靴のヒールカップが当たる部分)の滑液包が長時間圧迫され続けて、炎症を起こしてしまいます。こうなるとヒールの高い靴を履いて歩いたり、クライミングシューズを履いてつま先立ちする動作が痛くてできなくなってしまいます。

炎症による痛みなので、1週間から3週間ほど原因となるヒールの高い靴を履かない、クライミングシューズであれば紐を締めない、長時間履かない、ゆるい靴にする、いっその事運動靴などでクライミングする、などの対策をとると、機械的な刺激が減るので自然に炎症が治まります。

ある程度の時間が経過しても痛みが治まらない場合、スニーカーなど普通の靴を履いていても踵に痛みを感じたりする場合には、鍼や灸は炎症を速やかに抑える効果があるのでぜひ試してみてください。

クライミングジムで指を痛めてしまいました。何日後から治療を受ける事ができますか?

痛めた直後は「RICE」(ライス)が基本です

RICEの法則

RICEの法則とは身体が傷害を負った際に早急に執るべき応急処置における法則の事である。
Rは「Rest」(安静)、Iは「Icing」(冷却)、Cは「Compression」(圧迫)、Eは「Elevation」(挙上―持ち上げておく)の頭文字をとったものである。これらは医学的な根拠から傷害を負った際に出来る限り患部の炎症や出血を抑えるための方法である。病院などの医療機関での診断を受けるまでは出来る限りRICEに則った措置を執る事が推奨されている。

RICEの根拠

R:安静
出血などの傷害を負ってしまったさいに患部周辺の関節や筋肉が運動することによって、血行が促進され、脈拍の上昇と共に出血が酷くなる危険性があるからである。
I:冷却
傷害を負った部位は細胞レベルで傷つき、そのままでは炎症が広がる状態に置かれやすい。それを防止するために氷や水などを衛生的な状態で利用し、充血で促進される炎症での細胞破壊拡散を防ぐのである。不衛生な水は感染の可能性があるため、アイシングには適さない。アイシングとは、患部の局所循環を抑えることを目的にしているので、コールドスプレーや氷による冷やし過ぎ(局所循環の極端な低下)に注意が必要である。
C:圧迫
出血などの外傷で損傷した患部の血管などは、場合によっては出血がとまらない可能性が存在する。そのため、患部周辺または上流部分の動脈を圧迫し、一時的に血流量を落とすことによって血小板による血管修復のペースを出血量が上回らないようにするためである。方法としてはタオルなどの清潔な布を患部に巻き、固定するためにスパナやレンチのような金具を利用して絡め捻って締め、定期的に圧迫を緩めるのが理想的である。
E:挙上
出血などの外傷で損傷してしまった部位を心臓の位置よりも高く挙上することにより、重力によって出血量が減る効果を期待するためである。脚部などを損傷した場合は随意的に挙上するのではなく、椅子や台など安定したものを利用し、挙上した状態での安静を維持しておく事が重要である。

(Wikipediaより)

クライミングジムで指を伸ばしてしまった、関節を痛めてしまった、と感じたらただちにクライミングを中止、そして傷害部位を冷やしましょう。特に、これぐらいだったらまだもう少し大丈夫、というところでクライミングを中止しなかったために、傷害がよりひどくなる、というケースが多く見られますので(当院にもそういったケースで来院される方は多数いらっしゃいます)、痛みが少しでも出たり、違和感があった場合には、躊躇せずにすぐに運動を中止してください。この判断が遅くなると炎症が悪化して予後が悪くなり、回復までの時間が長くなりますので、安静はとても大事です。その上で、不必要な炎症で組織を破壊しないために適度に傷害部位を氷水で冷却してください。

あくまでもRICEは応急処置です。炎症が残り、熱を持っていたり、痛みがある場合には整形外科や接骨院・整骨院、鍼灸院を受診しましょう。骨に異常がなければ、アイシングで取りきれない炎症を鍼灸治療によって抑えたり、特殊な手技治療により血液循環を改善して、回復を早める事が可能です。怪我してから長時間経ってしてからよりも、ある程度炎症がおさまった翌日以降なるべく早くにご来院いただければ、より治療の効果が効率的に作用します。

クライミングで膝の内側が痛くなった

20代男性

クライミングジムで登った後に、右膝の内側が痛くなり歩行も困難になったために来院。来院時には1週間ほど経過していたので、痛みは少なくなっていたが、足を高く上げて乗り込む動作をする事や、歩行時に足が着く時の衝撃で痛くなることは改善しないために来院。

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クライミングで膝の内側が痛くなる時というのは、原因として大きく分けてドロップニー(キョン)とハイステップ、ボルダリングでの着地が考えられます。

15年程前、「キョン」というムーブをクライミングジムでする人が多く見られたのですが、石灰岩のルートを登る人よりも花崗岩のボルダーをする人が多くなったためでしょうか、最近はほとんど深いドロップニーをクライミングジムでする人を見ることはなくなりました。代わりに、高い足に乗り込む「ハイステップ」というムーブをする人はよく見られます。

膝に限ったことではないのですが、関節を目一杯曲げた状態で力を入れるとかなり無理な力が関節にかかり、その結果軟骨が損傷します。そして、軟骨の損傷は容易には回復せず、痛みや炎症が長引くことになります。

当院で出来る治療としては、他の関節の障害の時と同じく、消炎鎮痛効果が期待できるので鍼、もしくは灸治療をすることをお勧めしています。また、繰り返しになりますが、筋肉が硬直しているために腰のひねり動作、背中を反らす動作ができないと力が発揮できないので、その分関節を深く曲げて力不足をなんとか補おうとします。クライミングジムで観察してみると分かりますが、次のホールドが取れなくて苦し紛れに膝を内側に入れてクネクネした動きをする人が結構いますが、これは上達の妨げになるだけでなく膝に大きな負担をかけるため、必要な時以外に膝を過剰に内側に入れることはお勧めできません。(関節に負担をかけないよう膝を内側に入れるのは難しいので、きちんとした知識のある人に教えてもらった方が良いでしょう)

クライミングジムは実際の岩に比べてフットホールドが大きいので、簡単に膝を深く曲げる体制になれてしまうため、かなり注意しないとすぐに障害が発生する傾向にあるようです。

関節の炎症は筋肉の疲労とは違うので、複数回の治療が必要な場合が多くあります。この方の場合にも、1回目で関節の痛みはある程度引きましたが、足圧治療も含めて3回ほど続けて治療しました。症状が治まっても、関節を深く曲げて登ればまたすぐに痛くなるので、曲げなくても済むような登り方のアドバイスをして膝の治療は終了しました。腰、背中の疲労が遠因となることがほとんどなので、症状がなくとも、月1回ほどのコンディショニングをお勧めしています。