寝つきが悪くて困っている

一度寝ると、それなりに寝ることができるのだが、寝るまでに何時間もかかってしまい、気がつくと夜中の3時4時になってしまうこともある。やっとその時間になると寝ることが出来るのだが、睡眠時間が3時間ほどになってしまうので、起きてからもボーっとしてしまう。

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睡眠障害には、「寝つきが悪い」「寝ることが出来ない」「朝早く起きてしまう」といくつかの種類に分けられます。

睡眠障害になる原因はいくつかあり、昼寝のしすぎ、体をあまり使わずに頭だけの使いすぎ、就寝前のスマホ画面を見ること、などの他にうつ病が原因のこともあります。その場合には日中に異常な眠気に襲われることもあります。そのような場合には早期に精神科、心療内科を受診することをお勧めします。

東洋医学的にみると、胃腸の動きと精神の状態とは密接に関わりあっています。胃腸の動きが激しすぎるときは、いわゆる「躁」の状態になりやすく、ほとんど動きのないときは「鬱」の状態になりやすくなります。胃腸が原因になっているときは自律神経の調子を整えてあげることで、胃腸の動きを正常化していきます。

また、昼間にパソコンを使うことが多い方は上半身、特に頭に血が上っているので寝ることが難しくなります。こんなときは、足のほうを温め、気と血液の流れを調整すると不思議と気分が落ち着いてきて、自然と眠れるようになります。

クライミングジムなどで夜遅く運動するのも、睡眠にはあまり良いことではありません。筋肉に血液が大量に送り込まれて体が火照り、自律神経も交感神経優位となり覚醒状態になります。当然睡眠には望ましくありません。

不眠といっても様々な原因で起こりますので、患者さんごとに治療法も異なります。副交感神経優位にして胃腸の働きも整える鍼灸、下半身を温める、生活指導など、様々な方法を組み合わせて治療致します。