長時間のマスク着用で頭痛がする

コロナ禍の社会情勢下で、ほぼ一日中マスクを付けています。そのためか、慢性的な頭痛に悩まされています。以前は頭痛とは無縁でした。ついつい市販の頭痛薬を服用してしまいます。

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マスクを長時間着用していると、耳がゴムひもにより引っ張られることにより、耳たぶまわりの緊張が起こります。それが頭部や首肩に連鎖して頭痛を引き起こします。また、息苦しくなることに加え、常に口の周りを布が覆っているという圧迫感、さらには長く続くコロナ禍のストレスなどにより頭痛が起こりやすくなっていると考えます。コロナ禍前には頭痛にほとんどならなかった方でも、必然的に頭痛になるリスクは高くなっています。

頭痛のおきている際に、一時的に頭痛薬を服用して痛みを取ることは非常に有効ですが、毎日複数回服用することが続いているようでしたら、副作用や依存症のリスクが高くなっている考えられます。そのような場合には医療機関への受診も検討されると良いかもしれません。

当院に来院される方の症状でも、マスク着用由来の頭痛はわりとあると感じています。適切な頭痛薬の服用だけでなく、鍼灸治療で身体の緊張だけでなく精神の緊張もリラックスさせることにより、頭痛は大きく軽減される可能性があります。

かかとが痛くてフットホールドに踏み込めないどころか、クライミングシューズを履くこともできない

クライミングジムでボルダリングしている間、ずっとクライミングシューズを履きっぱなしでいたら、だんだん踵のヒールカップのふちが当たる部分が痛くなってきた。最初はそれほどでもなかったのだが、痛いのを我慢して履き続けていたら、クライミングシューズを履いて踏み込むどころか、フットホールドに立つことができなくなってしまった。クライミングシューズを履くだけで踵が痛くなります。

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関節周辺の靭帯周辺には動きを滑らかにし、衝撃を吸収するためのクッションの役割をはたす「滑液包」と呼ばれるものが存在します。

通常痛くなることはありませんが、ヒールの高い靴を履く、きついクライミングシューズを長時間履き続ける、などすると、踵のアキレス腱が付着する部分(靴のヒールカップが当たる部分)の滑液包が長時間圧迫され続けて、炎症を起こしてしまいます。こうなるとヒールの高い靴を履いて歩いたり、クライミングシューズを履いてつま先立ちする動作が痛くてできなくなってしまいます。

炎症による痛みなので、1週間から3週間ほど原因となるヒールの高い靴を履かない、クライミングシューズであれば紐を締めない、長時間履かない、ゆるい靴にする、いっその事運動靴などでクライミングする、などの対策をとると、機械的な刺激が減るので自然に炎症が治まります。

ある程度の時間が経過しても痛みが治まらない場合、スニーカーなど普通の靴を履いていても踵に痛みを感じたりする場合には、鍼や灸は炎症を速やかに抑える効果があるのでぜひ試してみてください。

クライミングで膝の内側が痛くなった

クライミングジムで登った後に、右膝の内側が痛くなり歩行も困難になったために来院。来院時には1週間ほど経過していたので、痛みは少なくなっていたが、足を高く上げて乗り込む動作をする事や、歩行時に足が着く時の衝撃で痛くなることは改善しないために来院。

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クライミングで膝の内側が痛くなる時というのは、原因として大きく分けてドロップニー(キョン)とハイステップ、ボルダリングでの着地が考えられます。

15年程前、「キョン」というムーブをクライミングジムでする人が多く見られたのですが、石灰岩のルートを登る人よりも花崗岩のボルダーをする人が多くなったためでしょうか、最近はほとんど深いドロップニーをクライミングジムでする人を見ることはなくなりました。代わりに、高い足に乗り込む「ハイステップ」というムーブをする人はよく見られます。

膝に限ったことではないのですが、関節を目一杯曲げた状態で力を入れるとかなり無理な力が関節にかかり、その結果軟骨が損傷します。そして、軟骨の損傷は容易には回復せず、痛みや炎症が長引くことになります。

当院で出来る治療としては、他の関節の障害の時と同じく、消炎鎮痛効果が期待できるので鍼、もしくは灸治療をすることをお勧めしています。また、繰り返しになりますが、筋肉が硬直しているために腰のひねり動作、背中を反らす動作ができないと力が発揮できないので、その分関節を深く曲げて力不足をなんとか補おうとします。クライミングジムで観察してみると分かりますが、次のホールドが取れなくて苦し紛れに膝を内側に入れてクネクネした動きをする人が結構いますが、これは上達の妨げになるだけでなく膝に大きな負担をかけるため、必要な時以外に膝を過剰に内側に入れることはお勧めできません。(関節に負担をかけないよう膝を内側に入れるのは難しいので、きちんとした知識のある人に教えてもらった方が良いでしょう)

クライミングジムは実際の岩に比べてフットホールドが大きいので、簡単に膝を深く曲げる体制になれてしまうため、かなり注意しないとすぐに障害が発生する傾向にあるようです。

関節の炎症は筋肉の疲労とは違うので、複数回の治療が必要な場合が多くあります。この方の場合にも、1回目で関節の痛みはある程度引きましたが、足圧治療も含めて3回ほど続けて治療しました。症状が治まっても、関節を深く曲げて登ればまたすぐに痛くなるので、曲げなくても済むような登り方のアドバイスをして膝の治療は終了しました。腰、背中の疲労が遠因となることがほとんどなので、症状がなくとも、月1回ほどのコンディショニングをお勧めしています。

クライミングで膝の外側が痛くなった

クライミングジムで登った後に、右膝の外側に違和感を感じ、翌日には痛みが増してきた。それから2週間程経過したが、改善しないために来院。

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クライミングで膝の外側が痛くなるのは、ほとんどの場合ヒールフックが原因です。関節はその種類によって可動範囲が決まっています。膝関節の場合には、屈伸の動作しかできず、左右には曲がりません。

関節が痛くなるのは使い過ぎ、もしくは、不合理な使い方をした場合です。ヒールフックは踵を臀部に近づける動きですが、この動きに膝を押し下げて体を引き上げる動きをプラスすると膝関節の外側に過剰な力が加わり、炎症と痛みが発生します。体を上に上げて行く時、どこの力を使うかによって体を痛めるのかそうでないのかが決まります。

炎症の緩和には鍼灸治療を、背部、腰部、大腿部の筋力が過緊張により力を発揮できなくなっていることに対しては足圧の治療をすることにより、脚力のみに頼る登り方を次第に変化させることができます。

この方の場合には上記に加えて、体の左右の緊張度の違いを見て、それに応じて普段の登り方を改善してゆくアドバイスをいたしました。(実際に登るところを見なくても、筋肉の状態により概ね普段の登りかたの予測がつきます)

クライミングで肘の内側が痛くなった

ボルダリングを始めて3年程経ちます。最近になり、慢性的な指の痛みにくわえて両腕の肘が痛くなってしまい、体を上に上げようとすると肘の内側が痛くて登れません。日常生活には支障はありません。

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肘だけではなく、関節が痛いときの対処法として

1.その原因となっているスポーツをする時間を減らす
2.痛みの出ている部分の炎症をとるような治療を受ける
3.痛くなる原因となる不合理な動きを合理的なものに変える

が大きな原則となります。

1、2についてですが、2、3週間完全にその運動を中止するようにお勧めする場合、運動時間は減らさずに、痛みの原因となる動きのみを行わないようにして頂く場合などがあります。運動を完全に中止したところで痛みが治まらない場合が多いのですが、痛みが激しい場合には中止してなおかつ、鍼灸などを含めたケアを取り入れないと痛みが改善することはありません。さもなくば、運動を再会したら痛みも再発します。

加えて、3についてですが、一般的なコンディショニングやケア、治療等と共に重要なのは動きを合理的なものに変えてゆくことです。人体は運動に関わる骨と筋肉のみに着目すると、複雑な機械と考えることが出来ます。機械としてみてゆくと、おのずと効率の良い使い方と効率の良くないがあることになります。クライミングに関しては実際に登っているところを拝見しなくとも筋肉の状態や関節の可動範囲を診るだけでほとんどの動きの癖がわかりますので、それに応じて効率の良い、なおかつ痛みの出にくい動き方をアドバイスしていくことが可能です。

この方の場合には、背中を丸めたまま、肘を強く曲げて登っているいることがわかりましたので、登るときに肩甲骨と肘を後方に動かすことを意識するようにお伝えしました。肩甲骨の可動範囲を広げるための足圧に加え、肘の内側の炎症を鍼で除去しました。クライミングを中止するようにとまではお伝えしていません。

クライミングで肘の外側が痛くなった

20代の頃からクライミングを続けています。スポートクライミングだけでなく、昔からクラッククライミングもしています。どのような時というのがうまく説明できないのですが、特定の動きをすると肘の外側が痛くなってしまうので、体を引き上げるどころではありません。クラッククライミングでもクライミングジムでのボルダリングでも同様です。

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肘の外側が痛くなってしまうのは、テニスで言うところのバックハンドテニス肘にあたります。前腕を外側に向かって回転させる「回外」という動きを多用すると、肘の外側が痛くなります。親指と人差し指で買い物袋や椅子を持ち上げる動作でも痛みが出ます。

ボルダリングで言えば、肘が少し開いた状態でショルダームーブ(ガストン)をし過ぎたり、クラッククライミングで言えば、逆手のハンドジャムのし過ぎによるところが大きいです。脇をしめるような動き、順手のハンドジャムでは外側が痛くなることはほとんどなく、内側が痛くなります。

確認してみたところ、確かに思い当たるところがあるようでした。痛みのある部分というのは、誰かに確認してもらったり、注意深く自分の体に意識を向けないとはっきりしないこともあるので、簡単なムーブをするときに体をどのように使っているか意識してみることをアドバイスいたしました。

どんなに効率的で合理的な動きができていても、同じ動きを繰り返せば必ず障害が発生します。個々の動きを改善するだけでなく、様々な動きをバランス良くできるようにすることもとても大切です。

治療自体はオーソドックスなものです。関節の痛みには鍼をして炎症を抑え、足圧で背部と胸部を中心とした柔軟性を取り戻し、全身の筋肉の協調性を回復させます。

猫背を整体で直したい

趣味でクライミングを3年ほどしていますが、ここ最近手首が痛くなり、次第に肩まで痛くなってきてクライミングをするどころではなくなってしまいまい、現在は登っていません。よく猫背といわれます。そのためかどうかはわかりませんが、仕事中も肩こりが以前よりもひどくなり、背中の疲れも抜けません。猫背を直すことは可能でしょうか?

デスクワークで1日中パソコンの画面を見て仕事をしています。慢性的な肩こりと腰痛があり、とてもつらいです。仕事が終わった後も、背中や肩、首の緊張が取れず、背筋を伸ばすことが大変で、すぐに体が丸まってしまいます。姿勢を良くしたいのですが、なんとかならないでしょうか?

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上記の方はどちらも、いわゆる「猫背」の状態です。それぞれ、上腕骨頭が内側に回転しまういわゆる「巻き込み肩」という状態、パソコンのディスプレイを凝視する作業を長時間にわたってこなすことにより、背中や腕の疲労が蓄積して背筋を伸ばすような動作が難しくなってしまっている状態です。人間は体の前面の筋力のほうが強いので、疲れてくると体が丸まって猫背の姿勢を自然と取ってしまいます。

この場合、無理やり骨格矯正のみをしても、筋肉の収縮力はとても強いので直ぐに元に戻るばかりか、体に負担が大きく好ましい方法ではありません。背中の筋肉を緩めることはもちろん、胸部と腕をつなぐ大胸筋、小胸筋の緊張を緩めることも必要です。

マッサージが良いのか、足圧が良いのか、鍼灸が良いのか、適切な手段を選んで施術します。

つわりがひどくて起きるのもつらい

妊娠して2ヶ月になりますが、つわりがひどくて困っています。吐き気がひどくて食欲もなく、ほどんど何も食べられません。起きているだけでつらいので、家事をするのもままなりません。妊娠の経過には問題なく、妊婦検診でも異常は見つかっていません。

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つわりは妊娠初期に見られる症状です。どんなに辛くても安定期に入ると、大抵の場合は自然と症状は消失していきます。待っていれば症状がなくなるとわかっているとはいえ、我慢しているのはつらいことです。

つわりのつらさは個人差が大きく、まったくない方、安定期に入ってもつわりの続く方、2人目3人目になると軽くなる場合、逆に重くなる場合など様々です。冷えがあり、循環不全、慢性的に肩こりなどをお持ちの方がつわりがひどくなる傾向があるようです。この場合、内臓が冷えて(特に肝臓と腎臓)いる場合には、外部から温めただけではつわりはあまり改善しません。鍼灸治療によって、気血や経絡の流れを整えると、自然と症状が和らぐことが多くあります。

つわりはいわゆる「病気」ではありませんので、「治療」するものではありません。しかし、どんなに健康な人でも、起こる妊娠の一部です。つわりという嵐をある程度落ち着かせて、寝込んでしまうほどにならないような状態にすることは必要なです。その場合、鍼灸治療はお役に立ちますので、ご相談ください。

パーキンソン病で震えがとまらない

1年ほど前から、じっとしているときに手が震えるようになって、最近になり段々ひどくなってきた。このごろは歩き出そうとするとなかなか最初の一歩が踏み出せず、苦労します。パーキンソン病の薬を飲み始めてからは便秘がちになりました。以前からある肩こりがひどくなってしまい、めまいも頻繁に起きるようになってしまいました。

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パーキンソン病は脳の組織が変性する事が原因で、運動機能の障害を引き起こします。じっとしていると体が震えてきたり、動き出すのがつらくなります。また、自律神経障害を伴うので便秘や肩こりも同時に起こってきます。薬の副作用で口が回りづらくなったり、便秘がちになってしまうこともあります。

鍼灸治療は自律神経の調節をすることが出来ますので、パーキンソン症状を抑えることもある程度は出来ます。ただ、この場合は「治療をしなくてもいい状態まで回復する」というよりも、症状の出方を押さて薬の量が増えないようにしたり、薬の副作用を軽減を目的として治療を行っていきます。

病気の進行度にもよりますが、週に1から2回ほどの治療で症状がひどくなるのをある程度押さえることができるので、QOL(生活の質)を高めることもです。

また、歩行や外出が困難な場合は健康保険を使用して往診も受けられます。

出産後に骨盤が開いて腰が痛い

産後3ヶ月です。初めての出産で、経腟分娩で出産しました。とくに疲れやすくなったということはないのですが、体の傾きを感じることが多くなました。骨盤が開いて腰回りが太くなったためか、ズボンがきつくなってしまいました。肩こり、腰痛も慢性的にあったのですが、出産前よりもひどくなったような気がします。

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持って生まれた体力は、個人差がかなりあります。出産前から体力のある方に多いのですが、「気」(エネルギー)は足りているが、うまく回っていない「気滞」という状態です。気が足りている時には肩こり腰痛になると筋肉が硬くなってきますから、体を最適な施術によりやわらかくするのがよいでしょう。産後の骨盤の歪みは自然と元に戻るものですが、筋肉が硬くなっていたり、無理な負荷をかけると後々に引きずってしまうことがあります。足圧などで調整することにより、骨盤が締まってきて出産前の状態に戻ります。

出産後に疲れきってしまうことが多くなった

産後1年ほどたちます。初産ではなく2人目です。1人目の時はすぐに仕事にも復帰できたのですが、3ヶ月ほど経ってもあまり体調がもとに戻りませんでした。2人の子供たちを育てていくことで、毎日疲れきってしまいます。

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出産後になりがちな、体力の低下した「気虚」という状態を改善するには、鍼灸治療や漢方薬で気を補うのが良い方法の1つです。出産後に水虫になったり、カンジダ症になってしまうほどに体力が極端に低下した状態の治療にも適しています。出産後1年経過していても、多少回数はかかりますが徐々に体力が戻ります。相当疲れていたとしても、子育てしながらではゆっくり休めないでしょうし、仮に休めたとしても横になっているだけでは回復するのは難しいでしょう。目安としては週1回で4回から8回(1ヶ月から2ヶ月)程を見てください。その後は、疲労がたまりにくくなりますので体調不良時に随時、もしくは1、2ヶ月に1度の治療で十分なくらいにまで体力がついてきます。

おなかがいつも張っている

ひどい便秘というわけではないのですが、常にお腹が張った感じがします。食欲が落ちたり、気持ちが悪くなってしまうわけではないのですが、空腹時でも張った感じがするのが苦しくて、電車に乗っているときや友人といる時も、ガスが出てしまうのではないかと心配で仕方ありません。

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腸の中には膨大な数の微生物が棲んでいて、便の大部分はその微生物たちです。食べたものが腸に入ると、発酵して消化を助けてくれます。そのときにガスが発生するわけですが、腸の動きが悪いと体の中に食べものがとどまっている時間が長くなり、それだけガスが発生しやすくなります。

食物繊維の少ない食事だったり、宿便が腸の中にあると便がが体内にとどまる時間が長くなり、肌荒れや体調不良の原因になります。また、最近では腸内の細菌環境が、慢性疲労症候群やその他の疾病の原因の1つになっているとの研究結果もあります。鍼灸や漢方薬は、胃腸の働きを良くすることをとても重視する治療の思想体系を持っているのですが、それが現代の科学で裏付けられた形です。

背中やお腹、手足の経穴を鍼灸で刺激することにより、胃腸の調子を整え、動きをスムーズにすれば消化も進むので、お腹の張りも改善されます。

便秘気味で肌荒れもある

いつも便秘気味です。1週間に2回くらい出ればいいほうで、ひどいときには1回くらいのこともあります。ウサギのウンチようなものが出るにはでるのですが、おなかがすっきりした感じがほとんどありません。便秘になってから肌がざらざらする感じがするようになりましたし、肩こりも最近ひどくなってきました。

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便秘の原因には食事、運動、睡眠の3つが主に考えられます。食物繊維繊維が少ない食事、デスクワークで運動不足、帰宅が遅くなり睡眠不足、というのは非常に便秘になりやすい条件です。また、便意のある時にすぐにトイレに行く、朝に1杯の水を飲む、なども大事です。

以上のような生活にならないように気をつけていても、便秘になってしまう場合はあります。そのようなときには、自律神経の働きを整え、胃腸を程よく動かすことの出来る鍼灸の治療は効果的です。鍼をほんの1ミリも刺さないくらいでも、腸がぐるぐると動く時もあります。

便秘はおなかが苦しくなるだけでなく、便がたまる腸の憩室と呼ばれる小部屋が出来やすくなり、そこに便が溜まってしまうと炎症や体調不良の原因になります。疲れやすさ、肌の荒れなどにつながることが多いので、ないに越したことはありません。

たかが便秘、されど便秘。便秘で得なことは何1つありません。

デスクワークでいつも肩がつらい

大学卒業後に就職して以来、肩こりが慢性化していて、とてもつらい。頭痛がひどく、ひどい時にはめまいも感じます。いつも肩や首が重い感じに耐えながら仕事をしています。仕事は朝の9時から残業のあるときには深夜にまで及ぶときもあり、疲れているはずなに、ぐっすりと眠ることが出来ません。会議や打ち合わせ、またトイレに行くために立つ以外はほとんど座ってディスプレイを見ながら仕事をしています。

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座っている姿勢というのは、楽なように見えますが、姿勢によっては立っているよりも腰椎に対する負担は大きくなっています。車の運転をする仕事の方には、腰痛の方が多く、中には椎間板ヘルニアになる方もいらっしゃいます。同じようにパソコンを使用する仕事は腰痛の大きな原因となります。

ディスプレイを1日中見てると、目が非常に疲れます。そして目が疲れると首肩、特に首と頭の境目がとても緊張して硬くなります。

1日中キーボードやマウスを使っていると、指先しか動かさないので、指先以外の動きがほとんどなくなるために、筋肉が緊張してしまい、血流が悪くなります。

画面の小さなノートパソコンを見下ろすように使うと、顕著に首が前に突き出てしまい、首に負担となるだけでなく、腰にも体重の数倍にもなる相当な荷重がかかります。

頭部、肩、首など、つらさを特に感じる部分の緊張を緩める治療だけでなく、背筋群の疲労を取る治療も必要です。背中の疲れが取れると、自然に背筋が伸びます。そうなることで頭部、胴体(背骨)、骨盤が垂直線上に並びます。それが筋肉と骨に最も負担のかからない姿勢になるので、その姿勢が取れるように姿勢のチェックとアドバイスも同時に行っています。

天気が悪くなると古傷が痛む

10年ほど前の冬に凍結した道路で転倒して足首を捻挫してしまい、歩けなくなるくらいの痛みがあったので整形外科に行くと、足首の靭帯のひどい捻挫と診断されました。

現在では日常生活では支障はないものの、関節が硬くなってしまい、動かしづらくなっています。また、梅雨時や、寒いとき、台風が近づいているときなどに関節が疼くように痛みます。

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捻挫は、固定して安静にしておけば時間の経過ともに痛みもなくなり自然治癒しますが、その後、関節が硬くなったままのことがほとんどです。リハビリによりかなり改善しますのでが、違和感が残ることが多くあります。天気が悪くなるときなどに関節が痛むと憂鬱なものです。

古傷の違和感や痛みにはお灸が非常に効果的です。お灸には痛みを緩和する作用だけなく、捻挫によりに関節内にできた瘢痕組織(体内のかさぶたのようなもの)を免疫細胞の1つであるマクロファージの働きを高めて処理させることができるので、古傷の痛みの根本を改善することができます。脱臼直後の肩関節や、骨折の後療法にもお灸が用いられます。

1度の治療で劇的に症状が取れる場合もありますが、怪我から時間が経つほど治療が必要です。強い違和感や痛みがある場合には、一般の方が自宅で使える煙の出ないお灸も薬局で販売されていますので、自宅灸をおすすめしています。当院でも試しにお灸を自宅で使ってみたいという方向けに、少量に分けて販売しています。

なお、院内でのお灸の施術においては上記写真のような台座のある簡易的なお灸は使用しません。火傷防止用のシールを貼った上での、透熱灸という手法で施灸します。

大腸ポリープの再発が心配です

毎年受けている健康診断で、大腸に良性のポリープが出来ていると言われ、医師の勧めもあり、内視鏡で切除手術を受けた。またポリープが出来たり、ガンになってしまうのではないかと心配。

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ポリープは良性のものでも、放置しておくと悪性に変わることもああります。健康診断で見つかった場合、医師が必要と判断した場合は切除することもあります。しかし、出来たポリープを取ってしまっても、ポリープが出来る体質自体が変わったわけではありません。

東洋医学ではポリープなどの腫瘍は冷えや血液の滞りが関係していると考えます。体の冷えやすい方は外側からいくら温めても、体のエネルギー循環がうまくいかなくなっている場合が多いので、熱が体の中にたまりにくくなっています。このような体質の方には、鍼灸治療で経穴や経絡を通じて自律神経の調節をすると、体が温まり、かつ、冷えにくい体質になります。

鍼灸治療のみで腫瘍ができないようにすることはできませんし、鍼灸治療で治療することも困難です。腫瘍ができるのには、食生活、ストレス、遺伝や体質、睡眠、運動など様々な要因が関わります。これらを適度に気をつけた上で定期健診も受けてください。それらの上に鍼灸治療を受けると、予防効果が高まるでしょう。

交通事故でむち打ちになってしまった

車で通勤途中に後ろからわき見運転をしていた車に追突されてしまった。そのときは大丈夫と思ったものの、次第に気持ち悪くなってきたので病院で診察を受けたところ、骨には異常が見つからず、頚椎捻挫と診断される。首にコルセットをしばらく巻いていたが、もうはずしてもいいといわれたのではずしている。が、気持ち悪さや首を動かすと痛みが残っており、動かしづらい方向もあるので鍼灸治療が有効かと思い来院。

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「むち打ち」は「頚椎捻挫」の俗称です。身構えた状態での衝撃に関しては人間の首は結構強くできており、簡単には怪我しないようになっていますが、後ろから追突されるなどは話が違います。予測できない外力にあうと首が揺さぶられ、首が捻挫を起こしたような状態になってしまいます。脳震盪のような状態になるので、直後は気持ち悪くなることも多くあります。そしてこれらの症状は骨折のように外から簡単に判別できません。

むち打ちでは、強い力から首を守るために瞬間的に筋肉が強力に収縮します。そして、それは安静にしているだけでは元に戻りません。このような場合は鍼治療等を行うと、筋肉の不必要な異常緊張を取り除けます。

交通事故の被害者の場合には、相手方の損害賠償保険を適応して無料で治療が受けられるのでご相談ください。

寝つきが悪くて困っている

一度寝ると、それなりに寝ることができるのだが、寝るまでに何時間もかかってしまい、気がつくと夜中の3時4時になってしまうこともある。やっとその時間になると寝ることが出来るのだが、睡眠時間が3時間ほどになってしまうので、起きてからもボーっとしてしまう。

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睡眠障害には、「寝つきが悪い」「寝ることが出来ない」「朝早く起きてしまう」といくつかの種類に分けられます。

睡眠障害になる原因はいくつかあり、昼寝のしすぎ、体をあまり使わずに頭だけの使いすぎ、就寝前のスマホ画面を見ること、などの他にうつ病が原因のこともあります。その場合には日中に異常な眠気に襲われることもあります。そのような場合には早期に精神科、心療内科を受診することをお勧めします。

東洋医学的にみると、胃腸の動きと精神の状態とは密接に関わりあっています。胃腸の動きが激しすぎるときは、いわゆる「躁」の状態になりやすく、ほとんど動きのないときは「鬱」の状態になりやすくなります。胃腸が原因になっているときは自律神経の調子を整えてあげることで、胃腸の動きを正常化していきます。

また、昼間にパソコンを使うことが多い方は上半身、特に頭に血が上っているので寝ることが難しくなります。こんなときは、足のほうを温め、気と血液の流れを調整すると不思議と気分が落ち着いてきて、自然と眠れるようになります。

クライミングジムなどで夜遅く運動するのも、睡眠にはあまり良いことではありません。筋肉に血液が大量に送り込まれて体が火照り、自律神経も交感神経優位となり覚醒状態になります。当然睡眠には望ましくありません。

不眠といっても様々な原因で起こりますので、患者さんごとに治療法も異なります。副交感神経優位にして胃腸の働きも整える鍼灸、下半身を温める、生活指導など、様々な方法を組み合わせて治療致します。

歯みがき中にぎっくり腰になった

仕事の忙しい日が続き、帰宅が12時を過ぎるような日が1週間ほど続いていた。早朝に起きて、顔を洗い、歯を磨いていたところ、突然腰に痛みが走り動けなくなってしまった。

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いわゆる「ぎっくり腰」と呼ばれる状態です。筋肉に疲労が蓄積した状態だと、歯を磨いたり顔を洗ったりする際に、腰を曲げたりかがめたりする程度の動作でも、ぎっくり腰になる事があります。

仕事が忙しく体を休める時間もあまりないときや、大きな精神的ストレスがあるときに起こりやすくなります。ぎっくり腰になったときは、腰の筋肉が異常に緊張していますので、鍼灸治療でその筋肉の過緊張を取り除きます。また、精神的ストレスは脳に負荷を与え、それが脳内で痛みの信号に変換されてしまうがあります。そのような場合には筋肉に対する治療だけでなく、頭部への治療によってストレスを軽減し、自律神経の働きを正常化すると、痛みが治まります。

ワンピースのファスナーが上げられない

久しぶりにワンピースを着ようと思ったら、肩が痛くてファスナーを上げられず、着ることが出来なかった。普段から首肩の凝りは感じていたが、痛みはなかった。

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肩関節周囲炎、俗に言うところの四十肩です。つり革につかまれなくなる、ファスナーを上げられなくなる、棚の上のものを取れなくなる、などの症状があります。

腕や肩をあまり動かさない生活が長く続くと、年齢に関係なく肩関節周囲炎になります。炎症の急性期以外は、肩を動かさなければ痛みが出ることはありません。ボルダリングなどの腕をよく使うスポーツをすると予防になります。デスクワーク主体の仕事ですと、そもそも腕を上にあげるということすらすることがないので、毎日定期的に腕を上に伸ばすだけでもよいでしょう。

当院での治療時には肩関節周辺の筋肉の疲労物質と炎症を取り、関節の可動範囲を大きくし、肩関節の柔軟性を高めるために、肩甲骨周辺の柔軟性を回復させます。また、関節や軟骨に損傷がなければ、炎症がある程度おさまった後は、多少痛くても肩周りを動かしたほうがよいので、ストレッチなども取り入れていきます。

下痢と便秘を繰り返している

お通じがないときが多く、出たとしてもぽろぽろと小さいものしか出ないか、いきなり下痢をしてしまう。通勤電車で急にトイレに行きたくなることが多いので、心配で電車に乗るのが怖くて仕方がない。

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内科や心療内科に行くと「過敏性腸症候群」と診断される症状です。腸は「自律神経」と呼ばれる神経によって、自動的に調節されています。過敏性腸症候群は、いわゆる自律神経失調症の1つで、ストレスや疲労が積み重なるとそのはたらきが乱れます。

鍼灸治療は自律神経の働きを整えることができるので、胃腸の働きを正常に近づけることができます。

ストレスが絶えない忙しい仕事の合間を縫って週に1度の治療ですが、治療を開始してから、通勤電車でおなかの調子が急に悪くなることはなくなりました。

肩こりがひどく腕がしびれるときもある

肩こりが以前からひどかったのだが、最近になって、右の人差し指と中指がしびれるようになり、手に力が入らないような気がするときもある。

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腕のしびれやだるさなどは頚椎のヘルニアなどが原因の場合もありますが、この方の場合は病院でのレントゲン画像でも特に異常はないと医師から言われたようでした。

デスクワークでパソコンを使うことが多い場合、指先しか使いませんので、当然背中から腕にかけてはほとんど動くことがありません。そのため、首から腕にかけての筋肉の血行が悪くなり、硬くなってきます。

首の付け根には太い神経や血管が多く走行しているので、圧迫されると痛みやしびれなどの症状が出てきます。このような症状は総称して頸肩腕症候群と呼ばれます。なで肩の方の場合には、肋鎖症候群と言って肋骨と鎖骨の間の神経が圧迫されやすくなるため、そのために腕がしびれる症状が出やすくなることもあります。

鍼灸整体治療においては、腕の後ろ側の根元にあたる肩甲骨周りの筋肉や、前側の根元にあたる鎖骨や胸部の筋肉の緊張を緩めます。

症状が慢性化しやすいので、つらくなる前に治療を受けられたほうがよいでしょう。

最近になって指先にしびれが出てきた

今までそんなことはなかったのに、ここ最近指先がしびれて力が入らなくなった。今まではマッサージに通って肩こりがよくなると、指先のしびれもなくなっていたのだが、マッサージをしても一向によくならない。心配になって病院にいくと、「頚椎のヘルニア」と診断された。病院のリハビリだけではなかなかよくならないので、鍼灸の治療も受けてみようと決心してみた。

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この方は学生時代にラグビーをしていて、就職してから会社のクラブで本格的に続けられていた方でした。若い時は筋力がありますから、骨も筋肉によって安定した状態が維持できますが、年齢相応に筋力が低下してくると、頚椎が不安定になりヘルニアが起きることがあります。ちょうどこの方もしびれなどの症状が出てき始めたのは、年齢的に無理が利かなくなってきて練習に参加する機会が減ってきた頃でした。

腕にしびれがでる原因として考えられるのは、頸肩腕症候群(肩こりなどが原因)の他に、頚椎のヘルニアが考えられます。「ヘルニア」とは「飛び出す」という意味で、椎間板の中の髄核と呼ばれるゼリー状のものが飛び出して、神経を圧迫してしまうことを言います。

ヘルニアというと手術するしかないというイメージがあるかもしれません。確かに重症例の場合必要な場合もありますが、適度な運動・筋力トレーニングをしていくと自然に飛び出していたものが引っ込むときもあります。また、鍼灸治療をすることにより、免疫力が向上して飛び出した部分が処理される速度が早くなったり、不要な筋肉の緊張を和らげることでつらい自覚症状を抑えることもできます。

腰、首ともにヘルニアになるのは、腰でいえば立ちっぱなし、座りっぱなし、首でいえばずっと下を向いているなど、よくない姿勢をずっととり続けるのが原因の1つです。ヘルニアになってしまってから過度に動かしてはいけませんが、予防としては適度に体を動かすのがとても大切です。

精神科でうつ病と診断を受けた

半年ほど前から日中は異常に眠くなってしまい、反対に夜は寝付けない状態が続き、何をするにもやる気が起きず仕事でのミスも続いたので、抵抗はあったが友人の勧めもあり精神科を受診した。そこで、うつ病と診断され、抗うつ薬を服用している。

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うつ病とは精神の状態を表す言葉ですが、うつ病の原因は1つではありません。抗うつ薬が効果的な脳の神経伝達物質の障害が原因の場合もあれば、肩こり、腰痛、冷え性、便秘などの体調不良からもうつ状態になることがあります。

体と心は表裏一体なので、体の不調を改善することでうつ状態が軽くなることがあります。体調不良が原因の場合には鍼灸治療が効果的です。気分が沈んでいるときには大抵の場合、胃腸などの内臓の動きが悪くなっているので、これを灸治療により改善し、それと合わせて鍼治療により頭部の血流を良くすることで、気分が改善することもあります。その場合にも、精神科や心療内科での診察をあわせて受けてください。

治療を続けていくことで、抗うつ薬の服用量をスムーズに減らせるようになるでしょう。

立ち仕事でヘルニアになってしまった

飲食店を経営しているが、毎日忙しく1日中立ちっぱなし。次の準備があるので、常に休憩することが出来ない。1年ほど前、ぎっくり腰になってしまい、病院で「腰椎椎間板ヘルニア」と診断され、動くことも出来ず1ヶ月ほど入院。その間店を閉めることになって大変だった。現在は仕事に復帰しているが、いつまた再発するかと心配です。

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同じ姿勢をとっていると、体の1つの部分に大きな力がかかってしまいます。体に対する負荷としては座っている方が大きいのですが、立っているのが楽なわけではありません。また、姿勢が悪かったり、太り気味でお腹が出ていると、腰椎が前に引っ張られてしまい非常に腰に負担がかかります。

運送業や、デスクワークなど、座りっぱなしの仕事では、さらに腰に力がかかっています。その力に腰椎が耐えられないと、腰の椎間板の中の髄核が飛び出して、神経を圧迫してしまいます。腰が疲れてヘルニアになりかけたときに腰の筋肉がとても硬くなってくるのは、飛び出そうとするのを何とか押さえようとする体の反応です。症状が重いときは筋肉を緩めすぎず、軽めの鍼灸治療で炎症を取ると痛みが和らぎますし、免疫系が活性化して飛び出した髄核を処理してくれます。

対症療法としては2、3回の治療で痛みだけはおさまりますが、原因は腰を酷使するような過労が原因なので体に赤信号が灯る前に治療を受けられ、さらに自覚症状が和らいだ後も数回は継続して治療を受けられることをお勧めしています。

妊娠したいのですが生理不順もあります

1年以上前から生理周期が乱れてしまっている。手足が極度に冷たく、やせ気味、冷え性。さらに貧血気味でふらふらして倒れてしまうこともある。いずれは子どもがほしいので、今のうちにできるだけ体調をなんとかしておきたい。

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生理不順や不妊症などには多くの場合、冷えが関係しています。強い冷えは卵巣や子宮など、骨盤内の血流不全が原因となっていることが多いので、いくら手足を温めても、なかなか体は温まりません。

治療はホットパックや赤外線を使い、外側から直接暖める治療と、鍼灸で気と経絡の流れを調整して、内部から温める治療を並行して行います。

冷えそのものは、程度によって効果の現れるまでの時間が変わってきますが、1回から4回ほどの治療で改善が感じられるようになります。

生理不順や不妊症の場合、卵子は成熟するのに時間がかかるので、冷えそのものよりも効果が感じられるまでに少し時間がかかります。1、2週間おきの間隔で3ヶ月程度続けてみてください。

朝起きたら首が回らなくなっていた

朝起きると肩が凝った感じがしていた。首を回そうとするとほとんど動かせず、前後共に首を倒すことも難しくなってしまった。

特に思い当たるような原因はないが、デスクワークで夏場はかなり冷房の効いていることが多い。朝起きたときには、暑くて掛け布団をかけないで寝ていた。

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首の寝違えや、ぎっくり腰の主な原因は冷えによる血行不良や疲労物質の蓄積です。1日のうちでは朝方に最も痛みが出やすくなります。

疲労物質の蓄積した状態では筋肉が硬くなり、歯ブラシを持ったり、顔を洗ったりという何ということのない動作でも、急激な痛みの走ることもあります。

急激な痛みを抑えるには鍼が効果的です。しかし、痛みが取れたからといって治癒しているわけではないので、再発しないようにするためにも、間隔をさほどあけずに数回の治療を続けて行った方が効果的です。

なお、首や腰の急激な痛みは血行不良以外にも、ヘルニアなどから来ることもあるので、症状や痛みの状態を見て最適な治療をしていきます。

転倒して膝のお皿を割ってしまった

雨の日に買い物をするために外へ出かけたところ、傘をさしながら階段を下りている途中で足を滑らせて階段3段目くらいより転げ落ちて、膝から足をつく。整形外科に行くと、膝蓋骨骨折で全治二ヶ月と診断。

大学病院でボルトでの固定の手術を受け、整形外科でリハビリを受けています。

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在宅でのマッサージ治療を希望されたので、当院から週2回うかがうことになりました。(健康保険扱いなので、介護保険と併用が出来ます)

骨折などで関節を固定していた場合、筋力の低下、関節の拘縮が起きます。その場合、リハビリとしての簡単な筋力トレーニングやマッサージや鍼灸などで血流を改善することにより、筋力を維持し関節の柔軟性を保つことが出来ます。治療により、以前の体の状態により速く戻ることが出来ます。

往診には健康保険が適応されるので、週2回の治療でも自己負担少なく治療が受けられます。(1回340円から)

パソコンを1日中使う仕事で頭痛がする

事務職で朝9時から、夕方5時までパソコンの入力作業。仕事が忙しいときには残業が1、2時間ほどあることも。

目が乾燥しがちで、目薬が手放せない。午前中はそうでもないが、午後になると目がしょぼしょぼしてきて、首の後ろから背中・頭にかけて重くなり、痛みの強くなることもある。

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パソコン作業では指先しか動かさないので、腕から背中・首などはほとんど動きません。そのために、極度に血流が悪くなり頭痛や目の疲れを訴えることが多くあります。近年このような症状を訴える人が増えていて、テクノストレス眼症とも呼ばれています。

頭を薄く覆う筋肉が硬く凝ってしまっているので、首や肩のマッサージだけでなく頭部への治療も効果的です。鍼を使用する場合は「天柱」や「風池」といった頭の付け根の部分の目や首の疲労に効果があるとされる経穴を使います。

血流の悪さが原因となっていることが多いので、動かせるときは体を動かすことが効果的ですが、仕事上出来ない場合も多いので、この方のように週に1回かもしくは1週間に1度というペースで体のケアのために治療を受けに来られる方もいらっしゃいます。