出産後に疲れきってしまうことが多くなった

産後1年ほどたちます。初産ではなく2人目です。1人目の時はすぐに仕事にも復帰できたのですが、3ヶ月ほど経ってもあまり体調がもとに戻りませんでした。2人の子供たちを育てていくことで、毎日疲れきってしまいます。

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出産後になりがちな、体力の低下した「気虚」という状態を改善するには、鍼灸治療や漢方薬で気を補うのが良い方法の1つです。出産後に水虫になったり、カンジダ症になってしまうほどに体力が極端に低下した状態の治療にも適しています。出産後1年経過していても、多少回数はかかりますが徐々に体力が戻ります。相当疲れていたとしても、子育てしながらではゆっくり休めないでしょうし、仮に休めたとしても横になっているだけでは回復するのは難しいでしょう。目安としては週1回で4回から8回(1ヶ月から2ヶ月)程を見てください。その後は、疲労がたまりにくくなりますので体調不良時に随時、もしくは1、2ヶ月に1度の治療で十分なくらいにまで体力がついてきます。

おなかがいつも張っている

ひどい便秘というわけではないのですが、常にお腹が張った感じがします。食欲が落ちたり、気持ちが悪くなってしまうわけではないのですが、空腹時でも張った感じがするのが苦しくて、電車に乗っているときや友人といる時も、ガスが出てしまうのではないかと心配で仕方ありません。

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腸の中には膨大な数の微生物が棲んでいて、便の大部分はその微生物たちです。食べたものが腸に入ると、発酵して消化を助けてくれます。そのときにガスが発生するわけですが、腸の動きが悪いと体の中に食べものがとどまっている時間が長くなり、それだけガスが発生しやすくなります。

食物繊維の少ない食事だったり、宿便が腸の中にあると便がが体内にとどまる時間が長くなり、肌荒れや体調不良の原因になります。また、最近では腸内の細菌環境が、慢性疲労症候群やその他の疾病の原因の1つになっているとの研究結果もあります。鍼灸や漢方薬は、胃腸の働きを良くすることをとても重視する治療の思想体系を持っているのですが、それが現代の科学で裏付けられた形です。

背中やお腹、手足の経穴を鍼灸で刺激することにより、胃腸の調子を整え、動きをスムーズにすれば消化も進むので、お腹の張りも改善されます。

便秘気味で肌荒れもある

いつも便秘気味です。1週間に2回くらい出ればいいほうで、ひどいときには1回くらいのこともあります。ウサギのウンチようなものが出るにはでるのですが、おなかがすっきりした感じがほとんどありません。便秘になってから肌がざらざらする感じがするようになりましたし、肩こりも最近ひどくなってきました。

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便秘の原因には食事、運動、睡眠の3つが主に考えられます。食物繊維繊維が少ない食事、デスクワークで運動不足、帰宅が遅くなり睡眠不足、というのは非常に便秘になりやすい条件です。また、便意のある時にすぐにトイレに行く、朝に1杯の水を飲む、なども大事です。

以上のような生活にならないように気をつけていても、便秘になってしまう場合はあります。そのようなときには、自律神経の働きを整え、胃腸を程よく動かすことの出来る鍼灸の治療は効果的です。鍼をほんの1ミリも刺さないくらいでも、腸がぐるぐると動く時もあります。

便秘はおなかが苦しくなるだけでなく、便がたまる腸の憩室と呼ばれる小部屋が出来やすくなり、そこに便が溜まってしまうと炎症や体調不良の原因になります。疲れやすさ、肌の荒れなどにつながることが多いので、ないに越したことはありません。

たかが便秘、されど便秘。便秘で得なことは何1つありません。

デスクワークでいつも肩がつらい

大学卒業後に就職して以来、肩こりが慢性化していて、とてもつらい。頭痛がひどく、ひどい時にはめまいも感じます。いつも肩や首が重い感じに耐えながら仕事をしています。仕事は朝の9時から残業のあるときには深夜にまで及ぶときもあり、疲れているはずなに、ぐっすりと眠ることが出来ません。会議や打ち合わせ、またトイレに行くために立つ以外はほとんど座ってディスプレイを見ながら仕事をしています。

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座っている姿勢というのは、楽なように見えますが、姿勢によっては立っているよりも腰椎に対する負担は大きくなっています。車の運転をする仕事の方には、腰痛の方が多く、中には椎間板ヘルニアになる方もいらっしゃいます。同じようにパソコンを使用する仕事は腰痛の大きな原因となります。

ディスプレイを1日中見てると、目が非常に疲れます。そして目が疲れると首肩、特に首と頭の境目がとても緊張して硬くなります。

1日中キーボードやマウスを使っていると、指先しか動かさないので、指先以外の動きがほとんどなくなるために、筋肉が緊張してしまい、血流が悪くなります。

画面の小さなノートパソコンを見下ろすように使うと、顕著に首が前に突き出てしまい、首に負担となるだけでなく、腰にも体重の数倍にもなる相当な荷重がかかります。

頭部、肩、首など、つらさを特に感じる部分の緊張を緩める治療だけでなく、背筋群の疲労を取る治療も必要です。背中の疲れが取れると、自然に背筋が伸びます。そうなることで頭部、胴体(背骨)、骨盤が垂直線上に並びます。それが筋肉と骨に最も負担のかからない姿勢になるので、その姿勢が取れるように姿勢のチェックとアドバイスも同時に行っています。

天気が悪くなると古傷が痛む

10年ほど前の冬に凍結した道路で転倒して足首を捻挫してしまい、歩けなくなるくらいの痛みがあったので整形外科に行くと、足首の靭帯のひどい捻挫と診断されました。

現在では日常生活では支障はないものの、関節が硬くなってしまい、動かしづらくなっています。また、梅雨時や、寒いとき、台風が近づいているときなどに関節が疼くように痛みます。

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捻挫は、固定して安静にしておけば時間の経過ともに痛みもなくなり自然治癒しますが、その後、関節が硬くなったままのことがほとんどです。リハビリによりかなり改善しますのでが、違和感が残ることが多くあります。天気が悪くなるときなどに関節が痛むと憂鬱なものです。

古傷の違和感や痛みにはお灸が非常に効果的です。お灸には痛みを緩和する作用だけなく、捻挫によりに関節内にできた瘢痕組織(体内のかさぶたのようなもの)を免疫細胞の1つであるマクロファージの働きを高めて処理させることができるので、古傷の痛みの根本を改善することができます。脱臼直後の肩関節や、骨折の後療法にもお灸が用いられます。

1度の治療で劇的に症状が取れる場合もありますが、怪我から時間が経つほど治療が必要です。強い違和感や痛みがある場合には、一般の方が自宅で使える煙の出ないお灸も薬局で販売されていますので、自宅灸をおすすめしています。当院でも試しにお灸を自宅で使ってみたいという方向けに、少量に分けて販売しています。

なお、院内でのお灸の施術においては上記写真のような台座のある簡易的なお灸は使用しません。火傷防止用のシールを貼った上での、透熱灸という手法で施灸します。

大腸ポリープの再発が心配です

毎年受けている健康診断で、大腸に良性のポリープが出来ていると言われ、医師の勧めもあり、内視鏡で切除手術を受けた。またポリープが出来たり、ガンになってしまうのではないかと心配。

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ポリープは良性のものでも、放置しておくと悪性に変わることもああります。健康診断で見つかった場合、医師が必要と判断した場合は切除することもあります。しかし、出来たポリープを取ってしまっても、ポリープが出来る体質自体が変わったわけではありません。

東洋医学ではポリープなどの腫瘍は冷えや血液の滞りが関係していると考えます。体の冷えやすい方は外側からいくら温めても、体のエネルギー循環がうまくいかなくなっている場合が多いので、熱が体の中にたまりにくくなっています。このような体質の方には、鍼灸治療で経穴や経絡を通じて自律神経の調節をすると、体が温まり、かつ、冷えにくい体質になります。

鍼灸治療のみで腫瘍ができないようにすることはできませんし、鍼灸治療で治療することも困難です。腫瘍ができるのには、食生活、ストレス、遺伝や体質、睡眠、運動など様々な要因が関わります。これらを適度に気をつけた上で定期健診も受けてください。それらの上に鍼灸治療を受けると、予防効果が高まるでしょう。

交通事故でむち打ちになってしまった

車で通勤途中に後ろからわき見運転をしていた車に追突されてしまった。そのときは大丈夫と思ったものの、次第に気持ち悪くなってきたので病院で診察を受けたところ、骨には異常が見つからず、頚椎捻挫と診断される。首にコルセットをしばらく巻いていたが、もうはずしてもいいといわれたのではずしている。が、気持ち悪さや首を動かすと痛みが残っており、動かしづらい方向もあるので鍼灸治療が有効かと思い来院。

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「むち打ち」は「頚椎捻挫」の俗称です。身構えた状態での衝撃に関しては人間の首は結構強くできており、簡単には怪我しないようになっていますが、後ろから追突されるなどは話が違います。予測できない外力にあうと首が揺さぶられ、首が捻挫を起こしたような状態になってしまいます。脳震盪のような状態になるので、直後は気持ち悪くなることも多くあります。そしてこれらの症状は骨折のように外から簡単に判別できません。

むち打ちでは、強い力から首を守るために瞬間的に筋肉が強力に収縮します。そして、それは安静にしているだけでは元に戻りません。このような場合は鍼治療等を行うと、筋肉の不必要な異常緊張を取り除けます。

交通事故の被害者の場合には、相手方の損害賠償保険を適応して無料で治療が受けられるのでご相談ください。

寝つきが悪くて困っている

一度寝ると、それなりに寝ることができるのだが、寝るまでに何時間もかかってしまい、気がつくと夜中の3時4時になってしまうこともある。やっとその時間になると寝ることが出来るのだが、睡眠時間が3時間ほどになってしまうので、起きてからもボーっとしてしまう。

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睡眠障害には、「寝つきが悪い」「寝ることが出来ない」「朝早く起きてしまう」といくつかの種類に分けられます。

睡眠障害になる原因はいくつかあり、昼寝のしすぎ、体をあまり使わずに頭だけの使いすぎ、就寝前のスマホ画面を見ること、などの他にうつ病が原因のこともあります。その場合には日中に異常な眠気に襲われることもあります。そのような場合には早期に精神科、心療内科を受診することをお勧めします。

東洋医学的にみると、胃腸の動きと精神の状態とは密接に関わりあっています。胃腸の動きが激しすぎるときは、いわゆる「躁」の状態になりやすく、ほとんど動きのないときは「鬱」の状態になりやすくなります。胃腸が原因になっているときは自律神経の調子を整えてあげることで、胃腸の動きを正常化していきます。

また、昼間にパソコンを使うことが多い方は上半身、特に頭に血が上っているので寝ることが難しくなります。こんなときは、足のほうを温め、気と血液の流れを調整すると不思議と気分が落ち着いてきて、自然と眠れるようになります。

クライミングジムなどで夜遅く運動するのも、睡眠にはあまり良いことではありません。筋肉に血液が大量に送り込まれて体が火照り、自律神経も交感神経優位となり覚醒状態になります。当然睡眠には望ましくありません。

不眠といっても様々な原因で起こりますので、患者さんごとに治療法も異なります。副交感神経優位にして胃腸の働きも整える鍼灸、下半身を温める、生活指導など、様々な方法を組み合わせて治療致します。

歯みがき中にぎっくり腰になった

仕事の忙しい日が続き、帰宅が12時を過ぎるような日が1週間ほど続いていた。早朝に起きて、顔を洗い、歯を磨いていたところ、突然腰に痛みが走り動けなくなってしまった。

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いわゆる「ぎっくり腰」と呼ばれる状態です。筋肉に疲労が蓄積した状態だと、歯を磨いたり顔を洗ったりする際に、腰を曲げたりかがめたりする程度の動作でも、ぎっくり腰になる事があります。

仕事が忙しく体を休める時間もあまりないときや、大きな精神的ストレスがあるときに起こりやすくなります。ぎっくり腰になったときは、腰の筋肉が異常に緊張していますので、鍼灸治療でその筋肉の過緊張を取り除きます。また、精神的ストレスは脳に負荷を与え、それが脳内で痛みの信号に変換されてしまうがあります。そのような場合には筋肉に対する治療だけでなく、頭部への治療によってストレスを軽減し、自律神経の働きを正常化すると、痛みが治まります。

ワンピースのファスナーが上げられない

久しぶりにワンピースを着ようと思ったら、肩が痛くてファスナーを上げられず、着ることが出来なかった。普段から首肩の凝りは感じていたが、痛みはなかった。

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肩関節周囲炎、俗に言うところの四十肩です。つり革につかまれなくなる、ファスナーを上げられなくなる、棚の上のものを取れなくなる、などの症状があります。

腕や肩をあまり動かさない生活が長く続くと、年齢に関係なく肩関節周囲炎になります。炎症の急性期以外は、肩を動かさなければ痛みが出ることはありません。ボルダリングなどの腕をよく使うスポーツをすると予防になります。デスクワーク主体の仕事ですと、そもそも腕を上にあげるということすらすることがないので、毎日定期的に腕を上に伸ばすだけでもよいでしょう。

当院での治療時には肩関節周辺の筋肉の疲労物質と炎症を取り、関節の可動範囲を大きくし、肩関節の柔軟性を高めるために、肩甲骨周辺の柔軟性を回復させます。また、関節や軟骨に損傷がなければ、炎症がある程度おさまった後は、多少痛くても肩周りを動かしたほうがよいので、ストレッチなども取り入れていきます。